12月初めに父が心筋梗塞で入院してから2週間。
今日明日の命がどうなるかという段階を乗り越え、どうにか年末には退院のはこびとなった。
最近は病院での治療を終えると、できるだけ早く退院へという方向に舵をとるようだ。
この時期は例年、アッという間に月日が過ぎるが、今回は毎日が綱渡り、長い長い2週間であった。
不在時の荷物の受け取りについて生協に電話をするという些細なことから、父のかかりつけ医との調整、本人との面会、ケアマネさんへの連絡、その合間に週3日とはいえ職場に出勤……と毎日なにかしらしなくてはならないことが沸き起こり、いったい今日が何曜日なのか、混乱するほどであった。
勤務時間中にケアマネさんや病院スタッフからの電話を待つのは実に落ち着かなく、拘束時間を不自由に思いもしたが、反面、単純な事務作業を黙々とこなしていると、それだけで気も紛れ、その単調で平和な感じに救われもした。
先日父に面会に行くと、『心筋梗塞まるわかり教本』なるものが病室に置かれていた。
病名の深刻さのわりには、気軽な文言だ。
退院後心がけたほうがいい事項について、運動や栄養の管理について丁寧に書かれている。
しかし同じ病気でも、4,50代の患者と、90歳を超えた患者とでは状況もずいぶんと違ってくる。
「もうお年ですから」とふた言目には言われる年代だ。
自宅に連れて帰って何かあった時の不安を話すと、(まだ生きているんだけど)「90歳といえば、大往生ですよね」などと若い看護師さんに明るく言われたりもする。
そこが医療関係者という他人と、家族の立場の違いによるものだとわかっていても、なんだかもやもやとする。
残りの人生、なるべく楽しく過ごしてほしいというのは本当だが、そうなると教本の内容をどこまで”強制”するべきかわからなくなってくる。
父は極度の偏食であり、塩分控えめ、野菜をたくさん摂りましょうなどという教えは、ほぼ実現不可能なのだ。(だからこうした病気になったのかもしれないが)。
明日19日は、病院の地域連携室で、担当スタッフとケアマネさんと、在宅支援についての面談がある。
本人は帰宅を強く希望している。
年末年始は医療機関の体制が手薄だ。年末ぎりぎりまで病院で面倒を見てもらいたいというこちらの願望は、あくまでも本人のためというよりも、こちらの「安心」のためだ。
「果たしてこれでよかったのかな」「これでいいのだろうか」という(苦手な)「選択肢」問題が続きそうである。
今日明日の命がどうなるかという段階を乗り越え、どうにか年末には退院のはこびとなった。
最近は病院での治療を終えると、できるだけ早く退院へという方向に舵をとるようだ。
この時期は例年、アッという間に月日が過ぎるが、今回は毎日が綱渡り、長い長い2週間であった。
不在時の荷物の受け取りについて生協に電話をするという些細なことから、父のかかりつけ医との調整、本人との面会、ケアマネさんへの連絡、その合間に週3日とはいえ職場に出勤……と毎日なにかしらしなくてはならないことが沸き起こり、いったい今日が何曜日なのか、混乱するほどであった。
勤務時間中にケアマネさんや病院スタッフからの電話を待つのは実に落ち着かなく、拘束時間を不自由に思いもしたが、反面、単純な事務作業を黙々とこなしていると、それだけで気も紛れ、その単調で平和な感じに救われもした。
先日父に面会に行くと、『心筋梗塞まるわかり教本』なるものが病室に置かれていた。
病名の深刻さのわりには、気軽な文言だ。
退院後心がけたほうがいい事項について、運動や栄養の管理について丁寧に書かれている。
しかし同じ病気でも、4,50代の患者と、90歳を超えた患者とでは状況もずいぶんと違ってくる。
「もうお年ですから」とふた言目には言われる年代だ。
自宅に連れて帰って何かあった時の不安を話すと、(まだ生きているんだけど)「90歳といえば、大往生ですよね」などと若い看護師さんに明るく言われたりもする。
そこが医療関係者という他人と、家族の立場の違いによるものだとわかっていても、なんだかもやもやとする。
残りの人生、なるべく楽しく過ごしてほしいというのは本当だが、そうなると教本の内容をどこまで”強制”するべきかわからなくなってくる。
父は極度の偏食であり、塩分控えめ、野菜をたくさん摂りましょうなどという教えは、ほぼ実現不可能なのだ。(だからこうした病気になったのかもしれないが)。
明日19日は、病院の地域連携室で、担当スタッフとケアマネさんと、在宅支援についての面談がある。
本人は帰宅を強く希望している。
年末年始は医療機関の体制が手薄だ。年末ぎりぎりまで病院で面倒を見てもらいたいというこちらの願望は、あくまでも本人のためというよりも、こちらの「安心」のためだ。
「果たしてこれでよかったのかな」「これでいいのだろうか」という(苦手な)「選択肢」問題が続きそうである。
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