TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

かわいらしいおばあちゃんに

2022年10月25日 | エッセイ
NHKで土曜日放送のドラマ、『一橋桐子の犯罪日記』。
親友を亡くして孤独感にさいなまれる、松坂慶子さん扮する桐子さんが、刑務所での賑やかな暮らしにあこがれて、なんとか逮捕されようと”ムショ活”に励む話である。
40年以上も前、8時台、9時台のテレビドラマに度々出演されていた松坂さん。
わたしは子供ながらにも、彼女の優しそうな雰囲気と美しさに見とれ、彼女が出演するドラマも毎週楽しみだったっけ。
「愛の水中花」も、当時の歌声そのままに思い出すことができる。

今は当時より顔立ちもふっくらとしたが、昔の役回りからは考えられなかったような、少々抜けたところのある高齢女性を、愛嬌たっぷりにコミカルに演じられていて、違和感もない。
色香漂う役柄よりも、力を抜いて気楽に見ていられるところもなんだかホッとする。
職場以外で唯一の社会との接点として桐子さんが参加している句会の様子や、ストーリーに添って挿入される俳句も興味深い。
(NHKドラマということもあり)、きっとこのムショ活は成功しないんだろうな、というお約束はあるだろうが、それでも周りの人たちを巻き込みながら、どう展開するのか楽しみである。
コメント (2)
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