再入院した父が先日退院した。
今回の入院はウイルス性の腸炎に伴う脱水症状ということだった。
この時期、珍しくない症状らしいが、高齢ともなると、あるあるな症状も「救急搬送」の対象となる。
退院の手続きをふんで、病院の食堂で昼食を食べた。
父曰く、「やっぱり娑婆の食事はうまいな」と、とんかつ定食をほぼ完食。
今回はお腹の症状ということもあり、おかゆ状の食事ばかりだったのだそうだ。
看護師さんがあまりにも親切に促すので、食べないとワルイと思って仕方なく食べたらしい。
(偏食の患者をもつと、医療関係者も苦労する。)
家に帰るためにタクシーを呼び、車いすから父をおろすと、思った以上に足腰が萎えているのに気がついた。
あまりにも覚束ないのを見た運転手さんがわざわざ降りてきて、父のからだを支えながら乗車を手伝ってくれた。
運転中の会話の中で、彼もまた高齢の親の介護や実家の片づけに関わったことがわかった。
降りるときも父が降りやすいほうの扉を開けて、ゆっくりと待っていてくれた。
恐縮すると、「こういうのはみんな順番ですから」と。
経験者は優しい。
そういえば、ここ1年ばかり、両親を連れて歩いていると、街中の親切に出会うことが増えた。
床屋の出入り口を押さえて、父が通り抜けるまで待っていてくれた人。
靴がきちんとはけていないのに気がついて(本当はわたしたち家族が気がつかなくてはいけなかったのだが)、わざわざ腰をかがめ、自分の指を靴に差し込んではかせてくれた年配の御婦人。
今回の救急搬送の時もそうだ。
救急外来に案内してくれた守衛さんは、「お大事に」とひとこと言って去っていった。
ほんの短い時間のなにげないことなのだが、医療や福祉の関係者さんからの「お大事に」よりも、心に残る。
その時はたいてい気に留める余裕がないのだが、あとから振り返ると、そういえばあの時‥‥‥と思い出す。
彼ら彼女たちは、年を重ねた方が多い。
「うちのお父さんの時も、あるいはうちの主人の時もそうだったなあ」と、お身内を重ねるのかもしれない。
今回の入院はウイルス性の腸炎に伴う脱水症状ということだった。
この時期、珍しくない症状らしいが、高齢ともなると、あるあるな症状も「救急搬送」の対象となる。
退院の手続きをふんで、病院の食堂で昼食を食べた。
父曰く、「やっぱり娑婆の食事はうまいな」と、とんかつ定食をほぼ完食。
今回はお腹の症状ということもあり、おかゆ状の食事ばかりだったのだそうだ。
看護師さんがあまりにも親切に促すので、食べないとワルイと思って仕方なく食べたらしい。
(偏食の患者をもつと、医療関係者も苦労する。)
家に帰るためにタクシーを呼び、車いすから父をおろすと、思った以上に足腰が萎えているのに気がついた。
あまりにも覚束ないのを見た運転手さんがわざわざ降りてきて、父のからだを支えながら乗車を手伝ってくれた。
運転中の会話の中で、彼もまた高齢の親の介護や実家の片づけに関わったことがわかった。
降りるときも父が降りやすいほうの扉を開けて、ゆっくりと待っていてくれた。
恐縮すると、「こういうのはみんな順番ですから」と。
経験者は優しい。
そういえば、ここ1年ばかり、両親を連れて歩いていると、街中の親切に出会うことが増えた。
床屋の出入り口を押さえて、父が通り抜けるまで待っていてくれた人。
靴がきちんとはけていないのに気がついて(本当はわたしたち家族が気がつかなくてはいけなかったのだが)、わざわざ腰をかがめ、自分の指を靴に差し込んではかせてくれた年配の御婦人。
今回の救急搬送の時もそうだ。
救急外来に案内してくれた守衛さんは、「お大事に」とひとこと言って去っていった。
ほんの短い時間のなにげないことなのだが、医療や福祉の関係者さんからの「お大事に」よりも、心に残る。
その時はたいてい気に留める余裕がないのだが、あとから振り返ると、そういえばあの時‥‥‥と思い出す。
彼ら彼女たちは、年を重ねた方が多い。
「うちのお父さんの時も、あるいはうちの主人の時もそうだったなあ」と、お身内を重ねるのかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます