19日午後2時から、父の入院している病院の地域連携室主催で、退院後支援についての話し合いが行われた。
わたしと母が時間の10分ほど前に到着すると、小さな面談室に案内された。
そこへ病棟の看護師さんが来て、「今日はちょっとたくさん来られるようなので……」と言いながら事務机のまわりに椅子を並べ始めた。
なんでも、実習生を含めて10人ほどだとか。
2時。普段お世話になっている地域包括センターのケアマネさんがふたり来られた。
これまでのケアマネさんは今月いっぱいで退職である。
新しいケアマネさんを伴ってやってきたのである。
「顔見知りの方に来ていいただいて心強いです」と母。確かに、病院ではたくさんのスタッフがローテーションで働いているので、面会のたびに初対面の顔を拝見することになり、心細い思いがしていたのである。
そして2時過ぎ。
どやどやと病院のスタッフが入って来た。
あっというまに小さな部屋が人で充満する。
「密になっちゃいますから」と言いながら、スタッフが部屋の窓を開けた。
「密」という言葉を久しぶりに聞いた。
最近は、退院のたびにこうした大々的な会議が本人やその家族も交えて開かれるのだろうか。
参加者は、本日の司会を担当する連携室のTさん、主治医のS医師、リハビリ担当のYさん、担当看護師のIさん、実習生の若い学生さん。そしてふたりのケアマネさんと訪問看護事業所の管理者さん、わたしと母。
それぞれが軽く自己紹介をして、それぞれの立場から順番に父の状況について話す。
退院できるかどうかというよりも、現在の落ち着いた病状や年末年始の医療体制からして、すでに「退院」という結果ありきで、それに向けての調整や日程の話のようである。
もちろんそこまで回復したのだから喜ぶべきことなのだが、(多勢に無勢ではないが)、父が戻ってきたあとの不安事について口を挟むのがはばかられる。
それを察してこれまでのケアマネさんが代弁してくれる。
それで結果は変わらなくとも、一旦その不安感や心配事に耳を傾けてもらい、そのうえで決まったことならば、と納得もいく。
わたしの年末年始の休みに併せて26日が退院日と決まった。
それに合わせてケアマネさんが介護ベッドやポータブルトイレ、シャワーチェアーの手配を、訪問看護の事業所が訪問看護や訪問リハの調整をしてくれることになった。
この慌ただしい時期に本当にありがたい。
介護認定を受けておいてよかったと思った。
退院の日取りが決まったところで、「ではご本人をお呼びしましょう」と、車いすに乗せられた父が連れて来られた。主役登場だ。
父は、(わたしもそうだが)、その場を盛り上げようと、つい“受け狙い”しようとする傾向がある。
そうした性分は認知症になっても変わらない。
多少失礼な発言も、「認知症なんだから」と大目にも見られているようだ。
父の偏食の話などで座が明るく盛り上がる。
父は90歳である。先日看護師さんが言っていたが、「なにかあっても大往生」である。
病気は治っても老化は食い止められない。
そうした達観のようなものもあっただろうか。
小一時間も経った。
話がスムーズに進行し、退院日もめでたく決まり、「同意書」なるもの3枚ほどにサインをして、解散となった。
祭りのあとの寂しさではないが、先ほどまでが賑やかだっただけに、急に高齢両親と3人取り残されて寂しさがひとしお身に染みた。
わたしと母が時間の10分ほど前に到着すると、小さな面談室に案内された。
そこへ病棟の看護師さんが来て、「今日はちょっとたくさん来られるようなので……」と言いながら事務机のまわりに椅子を並べ始めた。
なんでも、実習生を含めて10人ほどだとか。
2時。普段お世話になっている地域包括センターのケアマネさんがふたり来られた。
これまでのケアマネさんは今月いっぱいで退職である。
新しいケアマネさんを伴ってやってきたのである。
「顔見知りの方に来ていいただいて心強いです」と母。確かに、病院ではたくさんのスタッフがローテーションで働いているので、面会のたびに初対面の顔を拝見することになり、心細い思いがしていたのである。
そして2時過ぎ。
どやどやと病院のスタッフが入って来た。
あっというまに小さな部屋が人で充満する。
「密になっちゃいますから」と言いながら、スタッフが部屋の窓を開けた。
「密」という言葉を久しぶりに聞いた。
最近は、退院のたびにこうした大々的な会議が本人やその家族も交えて開かれるのだろうか。
参加者は、本日の司会を担当する連携室のTさん、主治医のS医師、リハビリ担当のYさん、担当看護師のIさん、実習生の若い学生さん。そしてふたりのケアマネさんと訪問看護事業所の管理者さん、わたしと母。
それぞれが軽く自己紹介をして、それぞれの立場から順番に父の状況について話す。
退院できるかどうかというよりも、現在の落ち着いた病状や年末年始の医療体制からして、すでに「退院」という結果ありきで、それに向けての調整や日程の話のようである。
もちろんそこまで回復したのだから喜ぶべきことなのだが、(多勢に無勢ではないが)、父が戻ってきたあとの不安事について口を挟むのがはばかられる。
それを察してこれまでのケアマネさんが代弁してくれる。
それで結果は変わらなくとも、一旦その不安感や心配事に耳を傾けてもらい、そのうえで決まったことならば、と納得もいく。
わたしの年末年始の休みに併せて26日が退院日と決まった。
それに合わせてケアマネさんが介護ベッドやポータブルトイレ、シャワーチェアーの手配を、訪問看護の事業所が訪問看護や訪問リハの調整をしてくれることになった。
この慌ただしい時期に本当にありがたい。
介護認定を受けておいてよかったと思った。
退院の日取りが決まったところで、「ではご本人をお呼びしましょう」と、車いすに乗せられた父が連れて来られた。主役登場だ。
父は、(わたしもそうだが)、その場を盛り上げようと、つい“受け狙い”しようとする傾向がある。
そうした性分は認知症になっても変わらない。
多少失礼な発言も、「認知症なんだから」と大目にも見られているようだ。
父の偏食の話などで座が明るく盛り上がる。
父は90歳である。先日看護師さんが言っていたが、「なにかあっても大往生」である。
病気は治っても老化は食い止められない。
そうした達観のようなものもあっただろうか。
小一時間も経った。
話がスムーズに進行し、退院日もめでたく決まり、「同意書」なるもの3枚ほどにサインをして、解散となった。
祭りのあとの寂しさではないが、先ほどまでが賑やかだっただけに、急に高齢両親と3人取り残されて寂しさがひとしお身に染みた。
少しの間、ブログから離れておりましたら
お父様、入院なさっていらしたのですか。
それでも、退院予定ということで、まずは一安心。
これからは、往診やら通院等で、神経使いますから、
先ずは、静かで穏やかなお正月をお迎え
くださいませ。お大事に。
ブログの更新がしばらくないようでしたので、心配していました。
日々が綱渡りです。(と言いつつ、映画なんか観に行ってしまったりしましたが)。
まずは介護ベッドのレンタルをして父を向え入れる準備です。これでいっきに介護体制が敷かれます。訪問介護やリハの導入で、人の出入りが激しく
なります。安心ですが、気も使いそう。
あたりまえのようだった穏やかな年越しがありがたいものに思えます。
介護ベットのレンタルは、助かりますね。
今は、消耗品以外、何でもレンタルできます。
ウチの母の介護当初は、本人がレンタル品を嫌がり、何でもかんでも購入したもので、ポータブルトイレなんぞ大きな物も複数買い揃えたため、最近、市の粗大ごみ処理制度を利用しました(有料)
ケアマネさんに相談しますと、いろいろ便利ですね。
今晩、ベッドがやってきます。置場所をつくるために家具なども運んでくれるようで、男手がない状況には助かります。
ポータブルトイレや看護師さんの付き添い入浴など依頼したものの、本人には抵抗があるかもしれません。
部屋の景色、新しい習慣に慣れるまで、また時間がかかりそうです。