TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

春先の気分

2021年04月03日 | インポート
新年度が始まった。
今年度の人事異動はコロナの影響で最小限におさえられたせいか、変化したのは、ごくごく一部の職員の顔ぶれのみ。
とはいうものの、あいさつ回りやら引き継ぎやらで、狭い事務所がわさわさと落ち着かない。
そういえば、昨年の今頃は、管内で初めてコロナの陽性者が発生し、赴任してきたばかりの保健師さんが、辞令をもらったその足で、スーツ姿の上に防護服を着こんで感染者対応に飛び出していったのだったっけ。
そんな騒ぎも、今思えばあくまでも序奏に過ぎず、その後1年以上もたった今になっても終息の兆しさえないとは、当時、想像さえしなかった。

うすら寒いような感じがしてダウンコートなんかを着込んで買い物に出れば、半そで姿の人も歩いていて、ひとりだけおいてけぼりをくったようである。
ただでさえ、縮こまった気分をむりやりにこじあけられるようなこの春の陽気は苦手。
定年退職というゴールが視野にはいってくると、なにも定年までいなくてもいいんじゃないか、などと弱気にもなってくる。

などと思っていたら、消防設備点検と、排水溝清掃(清掃とはいってもお掃除してくれるわけではなく、不具合がないかを調べてくれる)、ベランダの手すりの補強(なんでも金具がはずれる恐れがあるそうで{%困るwebry%})の業者がわらわらと狭い部屋になだれこんできて、いっとき、憂鬱な気分に沈んでいる場合ではなくなった。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする