箕面に古墳・・・!?
今日は教学の森から天上ケ岳へ向かうついでに、スカイアリーナ
(箕面市立第一総合体育館)の近くにあるという
「新稲古墳(にいな こふん)」 を 探してみようと思いました。
いつものように車を置いて新稲の里山に入ったとたん、前方の
箕面の森が斑点のように、あちこちの山裾から山腹、かなり上の
ほうまでうすいピンク色です。
早速双眼鏡で覗くと桜です。 もう満開です。
「山桜」と 「エドヒガン桜」でしょうか・・・
ここへ来る途中の 街の桜はチラホラ咲きですが、山や森は
種類が違うのか、もう咲き誇っています。
ウグイスが鳴き方を練習中です。
もうツバメをみました・・・早いですね!
くちばしが黄色いイカルが木にとまっています。
その少し横に モズが小枝に止まっていたので しばしじっくりと
観察・・・と 言うのもこの3ケ月間、TVで 「バードカービング」の
講座を見てきて、まさにこの小鳥 「モズ」を題材にしていたから
ですが・・・
私もその内、木片を片手に鳥の彫刻に凝っているかも
しれません・・・?
話を「古墳」に戻しましょう・・・。
大雑把な地図では古墳のありかは分からない・・・
大分探しました。
スカイアリーナ前の皿池の前にたって、山裾を双眼鏡で何度も
探しました。
その都度、バードウオッチングのほうへ目が行ってしまい、
古墳を探しているのか、鳥を見ているのか分からなくなってきて
とうとうあきらめて ? 鳥のほうに夢中でした。
引き返そうとした時、ふっと手前の雑木林の中で何かが太陽で
反射して光ったので、早速双眼鏡で見るとなにやら小さな看板が
立っている・・・
もしや・・・!?
やっと見つけましたよ。
道路から目と鼻の先ですぐですが、そこへの道探しに一苦労。
でもやっと到着。大きな石組みです。
かすかに古代のロマンを感じます。
中に入ろうとしたら・・・バタバタバタと鳥が飛び立った・・・
突然でビックリ!
二羽の 「山鳩」のデートをじゃましてしまったようで・・・ごめん!
ゆっくり中に入ると左右と天井は大きな石組みだ・・・
ここに1400年前、誰かが・・・と思うと目を閉じれば その誰かが
語りかけてくるようで・・・何か神秘なものを感じる。
枯れ葉に埋まった床も立っているとフワフワで何か現れそうな
感じ・・・
思ったより狭いが、古代の霊がいっぱい語りかけてくるようで、
気の弱い私としては早々に外に出た。
古びた看板にはこう書かれていた。
「(新稲古墳)
横穴石室をもつ6世紀後半の築造と考えられる円墳ですが
墳丘の破損が著しく、石室の上半部が露出しています。
石室は古くから開口しており、盗掘を受けていましたが幸いにも
数点の土器と耳環(耳飾り)が採集されています。
主体部の両袖式の横穴石室は・・・全長7.76m
(玄室3.5mx4.26m)玄室の高さは最高部で2.4mを測ります。
また墳丘は流失により明確ではありませんが、おそらく
直径15mx20m程度であったと考えられます。
箕面市教育委員会 」 と あった。
石室の上部は、ひときは大きな石が乗っかっているが、
その上から東にかけて大きな樫の木が立っている。
石の上に良く育ったものだ。
その横になぜかヤシの木があって場違いを覚える。
西側にはこれも場違いな産業廃棄物処理場があり、
隣が大阪青山大学の正門、更に西隣が禅・曹洞宗布袋山
栄松寺となる。
お寺の境内にはきれいな花が咲いていた。
南を向くと大阪平野が一望できる。
春霞でぼんやりながら大阪のビル群が林立し、丸い大阪ドームの
屋根が光って見える。
古代の霊神は今、この世をどんな風に眺めているんだろうか・・・
聞いてみたい気持ちになった。
そのうち箕面市内にあるという桜ケ丘の 「中尾塚古墳」や、
桜2丁目の正丸稲荷神社にあるという 「稲荷社古墳」、
如意谷の 「銅鐸出土地」などを探してみて古代のロマンに
浸るのもたまにはよさそうだ。
何しろこの周辺だけでも、隣の池田の 「茶臼山古墳」や、豊中の
「桜塚古墳群」高槻の 「安満宮山古墳」、大阪を代表する
「三島野古墳群」など・・・考古学ファンにはたまらない地域と
言えそうだね。
古墳探しに こふん奮闘した一日でした・・・(笑)
少しだけ石室の中で目を閉じていた時は・・・神秘と妄想に
こ~ふん してましたが・・・! (笑) 06-4 (完)
2007 3・31