箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

里山に春がきたよ・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

里山に春がきたよ・・・!

 急激に暖かい気候になりましたね・・・

ドンカメは日常生活にも のろく(笑)、今日(16日)もまだいつもの冬の

服装で出かけたものですから・・・家から少し歩いただけでもう額に汗をかいて

きました。

 

近くの桜橋から箕面川を覗くと、その川の島と土手際には沢山の

黄色い花が咲いていました・・・

菜の花のような?  それよりも背が高く アブラナか?  

花の名前はよく分かりませんが、まさに満開の川面に見とれてしまいました・・・

春ですね・・・!

 

 

新稲(にいな)の里山にはいると・・・

田畑の畦道にうす紫色をした イヌフグリの花が沢山咲いています・・・

小さくて上品な花びら、清楚で可憐な花で、私の好きな野草の一つです。

 

その近くにはジャンルの違う黄色い タンポポの花が3輪・・・

少し先には赤紫色の花びらの ホトケノザが群生していてきれいです・・・

その陰に隠れるように、うす紫色した ツユクサの花も咲いています・・・

おはよう!  春だね! ・・・ 野草もみんな一斉に花開き始めたようです。

 

 

畦道にしゃがみこんで、その横を流れる小さな疎水からの水の音・・・

なんと耳心地のいいことでしょう・・・

静かに目を閉じてその流れを聴いていると、瞑想の世界に入ってしまいます。

 

 

遠くの牛舎を見ると、その入り口前にある 桃の木が、ピンク色した花びらで

満開です・・・  きれいだな!・・・ 見とれてしまいます。

その少し先には見事な白色と紅色の何種かの 梅の花が咲いているのが

見えます。

 

牛もお花見するのかな? (笑)

そんなバカなことを思いながらも・・・  何しろいつも乳牛の乳の出が違うと

いうことで、牛舎にはクラシック音楽などが流れていたりしていて・・・

先日はモーツアルトの交響曲第38番プラハが流れていて、臭いのを

我慢して牛舎前で聞き入っている私がいましたから・・・ (笑)

何の話だったか? 

そうそう・・・  そんな訳で牛のお花見も、音楽を聴いて育つぐらいだから

ありえない話ではないのでは・・・ ということが言いたかったわけです・・・? 

(笑) 

 

 

私はいつも丘の上にあるスカイアリーナ(箕面市立総合体育館)の東方から

小川口にでて森に入ります・・・

その前に、いつも山麓から大阪を一望して、しばし思いに浸りたたずむ 

お気に入りの場所あるのですが・・・ そこで立ち止りました。

横には一軒だけ民家があり・・・

この家は最高の立地で、いつも羨ましく眺めていますが・・・

 

 

その時でした・・・

 

ホーホケキョ

 

今年初めて聞く完璧な ウグイスの鳴き声です。

嬉しくなった私は早速リュックから双眼鏡を取り出して、木々の枝から

ウグイスを探し始めました。

なかなか見当りません・・・

 

すると今度は別の場所から ホーホケキョ・・・

なんと美しい響きでしょうか・・・

春を告げるウグイスの声を聞くと、私はもうジンジンと心が温かくなってきて、

いつもウキウキワクワクした気分になってくるのです。

 

ウグイスは縄張りがあるとかで、この辺ではいつも2ケ所で鳴いています・・・

昨年は、偶然木の枝で鳴いているウグイスを見つけて しばし我を忘れて

感動しながら聞いていました・・・

今年も・・・

しかし、声はすれどもあちこち目を凝らしても捉える事が出来ません。

 

なにしろ小さい鳥ですからね・・・

それなのにあの声量はすごいですね・・・

 

我が家の床の間に 紅梅と鳥 の掛け軸がかけてありますが、私はその

ウグイス色をした鳥をウグイスとばかり思ってきました・・・

しかし、実はそれは メジロだと知りました。

 

実際に見るウグイスはそのメジロより小さく、茶褐色の体で目立たず、

少し尾羽が長いぐらいで特徴もなく、凡そウグイス色のイメージとは異なります

よね・・・ (笑)

 

 

ウグイス探しをあきらめて、下の小さな池の前で一休みをしていました。

前には大きなクスノキとユーカリの木があり いい木蔭です。

しばらくして・・・

ふっとササヤブの中の小枝をみると・・・ 何と!  ウグイスが一羽とまった

ではありませんか・・・  感激です! 

チャチャ・・・ という笹鳴きをしながらじっとしていなくて、しばらくして

クスノキへ飛んでいきました。

 あんまり私が探し回っているものだから、きっと会いにきてくれたのだ・・・ 

と 勝手に想像して嬉しくなりました (笑)。

 

 

やがて再びウグイスが、青空いっぱいに響き渡るように鳴いてくれました・・・

しかし、そのあとで別の方角から、ケケケケ・・・ ケッキョ・・・ ケキョケキョ

思わずこけそうになりました (笑)

 

練習中の新米ウグイスかな ? 

しかし、これは新米の練習時だけでなく、時に警戒の意味がある鳴きかた・・・

と 聞いたことがありますから・・・ 

悪く考えればあんまり私が探し回っているから警戒されたのか? 

そうするとさっきのウグイスは偵察にきたのか? (笑) 

 

でも私はそんな懸念はすぐに払拭して、新米ウグイスまでもが私に鳴いて

聞かせてくれたことに感動でした・・・

いい方に単純です? (笑)。

 

 

池の回りにはモンシロ蝶が飛んでいます・・・

田畑に白い雑草の花が一面に咲いている美しい所が見えます。

そう言えば雑草という名前の草はないわけで、よく見ると ナズナ

(別名ペンペン草)の白い花でした。

 

ゆっくり ゆっくりと畦道を歩くほどに 里山の春 を実感して、今日も小さな

至福の一時を過ごせました。

今日はこれから教学の森を抜けて六箇山へ向かって森の散策を楽しもう・・・ 

と やっとこさ重い腰をあげました。

 

 

近くの お寺(禅曹洞宗・布袋山 栄松寺) の前を通ると いつもの

案内板があり、次のように書でしたためられていました。

 

「 一本の野の花も いのちいっぱいに生きている 」

 

小さなタンポポの絵が添えられていました。

 

本当に小さな野の花一本が、春をちゃんと覚えていて 新しい芽を出し 

花を咲かせている・・・  生命いっぱいに生きている姿・・・

今、まさに実感してきた所ですから 私の心にも素直に入ります。

 

私も野の花にならい、大切に いのちいっぱいに生きてみよう・・・ という

気持ちになりました・・・

さすが 禅寺 ですね・・・

 08-3・17 (完) 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 箕面の天然水・・・今も?  | トップ | 如意谷の紅梅から古代ロマンへ »
最新の画像もっと見る

*編集・春/3月」カテゴリの最新記事