箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森は秋支度!

2020-08-26 | *編集・秋/10月

森は秋支度!

 今日は暦の上では霜降(そうこう)とか・・・

しかしまだ24℃と霜どころではなく、今日も半そで姿で森へ

向かいました。

 

今年はドングリなど山の幸が少ないとかで、山里へ出てくる

熊の被害が連日報道されていて、東海自然歩道先の

ポンポン山付近での熊情報も聞きました。

 

心配した家人からは鈴を二個も付けられて、歩くたびに

チリン チリン と耳障りでうるさい限りです。(笑)

最も 最近は山の中で同じように鈴を付けたり、ラジオを鳴らし

たり、唄いながら歩いているハイカーが多くなりました。

 

箕面駅前にはハイキング日和に沢山のグループが待ち合わせ

をしたり、出発準備をしています。

 

観光センターの掲示板を見ると、今日は三ツ石山付近などで

猪や鹿などの害獣駆除があり、ハンターが入るとの情報です。

森の中でじっと浸るのが好きな私など標的にされそうなので?

気をつけなければなりません。(笑)

 

橋本亭のある一の橋前から桜道を上ろうとしたら、表示板が

目に付きました。

  「・・・電線類地中化工事中~」 と。

嬉しくなって近くの警備員に尋ねると・・・

 

  *  主に夜間工事で、滝までの一部ですが~ 

 

との事。

この滝道は年間120万人が通ると言う箕面のシンボルロード・・・

なのにあの無粋な電信柱と電線に、見上げる名物の紅葉も

台無しで、何年も前からこのブログでも地中化を訴えてきました

が、やっと行政も腰を上げたのかと思うと嬉しくなったのです。

詳細は分からないものの、工期は来年2月末日までとか・・・

今年は間に合わなくても、来年からはきっとそのすっきりした

景観に満足されることでしょう・・・ 楽しみです。

 

今日は先ず前鬼谷を上る予定で落合トンネルをくぐります。

するともう別世界のように沢山の野鳥が飛び交っています。

早速 双眼鏡を首に掛けて準備をしていると・・・

通りがかりの一人の女性ハイカーの方が・・・

 

  *  何がいるんですか?

 

と聞かれたものの、まだ鳥の名前を思い出せず、

季節の挨拶だけにしました。(笑)

 

イヌザクラ、ガマズミ、コクサギ、カラスザンショウ、エドヒガン、

エノキ、ケヤキ~ 

見上げると森の中には沢山の樹木がひしめき合っています。

先ほどの賑やかな鳴き声はカケスかな? シジュウガラや

ツグミ、ルリビタキ、マヒワなどがいるようですが・・・?

 

前鬼谷道を上りかけると・・・

先ほどの女性ハイカーが ダメ ダメ~ と、両手でX(ペケ)印を

しながら下りてきました。

 

  *  通行止めでダメみたいですよ。

     倒木やガケ崩れのようですよ。

     せっかく楽しみに来たのに・・・

     自然4号路もスズメバチでだめでしょ!

     この右の後鬼谷はきついし、もうほんとに残念!

     東海自然歩道へ行って見ますわ!

     残念!  残念!

 

と、引き返して行きました。

 

私は少し考えて・・・

先月、逆に下ってきたときは問題なかったし、第一この表示は

相当長いし・・・とにかくその問題場所まで上ってみようと思い

通行止め看板の横からゆっくりと上がってみました。

 

まもなく ここか? と思わせるような箇所に着き、見回してみても

その間 約7-8m位・・・

倒木は処理され、斜面の崩れも少し山道を埋めているだけ・・・

いつも危険を感じる自然6号路の四反田谷から見れば

普通の山道だが・・・?

 

その時丁度、前方から中年のご夫婦が降りてこられたので

聞いてみました。

 

 ・  通行止めになっていますが、この先に何か問題が

   ありますか?

    *  全く問題ありませんよ。

       ここだけですが、これも問題ないですよね。

       もう早く解除してやらないとダメですね。

       私らもそうですが、もうみんな知っている人は

       通っていますよ。

 

との事。

と言っても先ほど引き返した女性ハイカーのような方が

大半だと思うので、ワイルドな人気コースなだけに長期の閉鎖は

残念です。

危険を知らせて下さることへの感謝は勿論ですが、

人手、予算と共に安全第一の行政の難しさを思い知りました。

 

人のいない谷間をゆっくりと浸りながら楽しみ上りきり、

尾根のベンチに着くと、丁度 出発準備をしている女性ハイカーと

出会いました。

 

挨拶をしてお顔を見ると・・・

大変失礼ながら、もう80前後かと思われる方です。

少し腰も曲がり気味ながらその装備を拝見すると、かなりの山の

ベテランと言った感じで、元気に下っていかれました。

私は急坂をフーフーと上がってきただけに何か恥ずかしい

思いですが、お年を召してもあんな元気に山歩きが出来ることを

思えば、自分もと嬉しくなってしまいます。

 

遅いお昼にして寛いでいると、横の谷間に猿の群れがいるらしく

賑やかな鳴き声が聞こえてきます。

食べ物をそっとリユックに戻しました。(笑)

 

大ケヤキの前に来ると表示物が・・・

  「・・・スズメバチが営巣中の為に通行注意~」

私はそれまで鳴らしていた例の鈴を慌ててポケットにしまうと

静かにそっと通り抜けました・・・ クワバラ クワバラです。(笑)

 

帰路、箕面ゴルフ倶楽部のコース脇きを抜け、ハイキングコースの

ささゆりコースから松騒コースを経て、望海の丘で出ました。

まさに名前のとおり大阪湾を望み、大阪が一望できます。

 

しばしここで浸りながら、心地いい秋の風に吹かれていると

思わずクシャミが・・・ハックション!

夕暮れになると半袖シャツの腕が冷たくなり、急に寒さを覚え、

秋を肌で感じるようになりました。

 

ここまでの間、朱葉のヤマハゼ、ハゼノキやミズキ、ヤマブドウ、

黄葉のエドヒガン、ヤマザクラ、リョウブ、イタヤカエデなど、

まだ少ないものの秋の風情を楽しませてくれます。

 

途中、ヤマガキが鈴なりに実をつけていたので、熊が柿の木に

上って食べているTV映像を思い出し、忘れていた鈴を慌てて

ポケットから取り出して付けました・・・忙しい! (笑

 

ドングリが沢山落ちていたり、イガをつけたヤマグリや

紫色したアケビの皮が山道に落ちています。

森の動物たちも食欲の増す季節です。

 

カツラの美しい黄葉が秋風と共にハラハラと舞い落ちてきます。

ラグビーボールかと思うような大葉のホウノキからも枯れ葉が

落ちてきて、これは自然と身をかわします。

桜紅葉も負けじと葉を散らし始め、それぞれが秋支度を

始めました。

 

間もなく 「霜降」 も近いようですね。

 ’10-10-23 (晴)

 

 

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