東京都は2日、新型コロナウイルスの新たな感染者1.27万人を確認したと発表した。第6波の最大数約2万人からすると大分減少してきている。全国の新規感染者数も減少傾向は同じであるが、緩やかな減少でしばらくの間は感染者数が高いレベルのまま推移すると予想される。
コロナウイルスのオミクロン株は、感染した人がこれまでより桁違いに多い一方、重症者や亡くなる人の割合は低いことから、季節性インフルエンザと比較してリスクを評価すべきだという指摘が政府の分科会などで出されているそうだ。
これを受け、2日、開かれた厚労省の会合では、専門家らが季節性インフルエンザでは2018年から19年のシーズンの推計感染者数等をもとにした致死率は0.01%から0.05%ほどだった一方、オミクロン株では先月21日時点で0.13%ほどと、季節性インフルエンザより高いと考えられるとする分析結果が示された。
コロナウイルスの感染に関しては全国規模での全感染者の状況が把握されているのに対し、インフルエンザは全感染者に対する追跡調査がなされていないので、推計するより仕方が無いのだ。しかし、最近のオミクロン株の感染者も幼児の場合症状は軽く一般の風邪による発熱と見分けがつかず、コロナ感染と見なされず見逃しが多いようで、両者ともに前述の比較はかなりの不確かさを含んでおり、オミクロン株がインフルエンザより危険だとする結論には、更なる調査が必要である。
コロナ感染者数が今後どのように推移していくのかよく分からないが、次第に一般的な風邪と同様な扱いになっていくと思われる。
さて、コロナ禍により人々の生活様式が大分変化したが、コロナが終焉した後でも定着するであろうか。在宅勤務、リモートワーク、オンライン会議等で表されるような企業活動の仕方に話題が集まったが、このまま定着するようには思えない。東京のような大都会では一般に家が狭く、在宅勤務できるような環境ではない。郊外にサテライトオフィースを設ける企業があるかも知れないが、一部の大企業のみであろう。
ただし、Webデザイナー、イラストレータや翻訳業のような個人で仕事する人は、都会を離れ田舎暮らしで、農業と両立させる人も出てくるだろうが、テレビで紹介されるような物珍しい例であろう。
これに対しネットスーパーと称されるような販売形態が定着しそうである。コロナ感染の為外出の出来ない人がネットで申し込むと短時間で配達される仕組みであり、ネット通販で有名なアマゾンのみならず、どこの大手スーパも採用しているようである。
自宅に配送されるのは買い物に不自由する高齢者にとっても便利であり定着するように思える。スマホやパソコンに不慣れな人は取っつき難いが、ネットばかりでなく、電話や御用聞き等、申し込みに工夫が凝され、この後も生き延びると思われる。2022.03.05(犬賀 大好ー795)