畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
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食、農への思い

スルス祝い

2023-07-05 18:10:30 | 農業の事

7月5日(水)

【昨晩。日没後、雷の音が、遠く聞こえる。ぽつぽつと屋根をたたく雨音もしてきたが、どうせまた、遠雷、雨雲は素通りしてしまうのだろうと、すねていた。が、しばらくして、バシャバシャと強く振り出し、弱まったりもしながら、降り続いた。雨雲レーダーでは、幅は狭いが細長い強い雨も含んだ雲が南下する予報だ。雲の際の方だから、どれだけ降るかわからないが、当たれば、降ったりやんだりしながらも、だいぶの量にになるかもしれない。雨音を子守唄に床に就く。結局は、計量できるのは、二時間ほどの雨量だが、数ミリは降ってくれたようだ。こんな調子で、時々降ってくれたら、いいのだけれど。】

コンバイン作業が終わると、貯留してある、乾燥モミの籾摺り作業だ。籾摺り作業は、一般的の万石式の籾摺り機は、選別にちょっとした技術、コツが必要だ。そんなわけで、各農家を回り籾摺り作業を請け負う籾摺り屋がいた。大概、ジーゼルエンジンの耕運機でトレーラーをひき、籾摺り機を積み込み移動する。米選機や、計量器具などは、依頼農家がトラックで引き取りに行く。耕運機のジーゼルエンジンを動力にして、ベルトで籾摺り機を動かす。貯蔵籾を籾摺り機に入れるのは、バネコンベアーで、エンジン式だったが、次第に電動に変わっていった。米選機や計量機は電動で、選別された玄米をコメ袋に入れて、正規の量になるとシャッターを閉めブザーを鳴らす。計量器から袋を下ろし、袋口を縛る。作業場の隅に米袋が積まれてゆく。まだ寒い早春から、苦労して育ててきた稲作の成果。この日にその全部の方がつく。今年の出来は、豊作か、不作だったのか。これで、供出用、販売用のコメの出来上がりだ。

籾摺りが終わると、籾摺り屋と、手伝ってくれた人に、一席設けて、スルス祝いの膳を囲んで、秋の収穫を祝い、米つくりは終わった。

コメント
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