7月4日(火)
人は易きに流れてゆく。コンバインの普及で、収穫作業はずいぶんと速く、作業も楽になっていた。十分満足していたはずだ。しかし、農機具メーカーは、コンバインの次なる販売をもくろみ、改良を重ね、価格も、農家が無理をすれば手が届くほどのものを売り出してきた。袋取りからタンクへの貯留式のコンバインだ。圃場から籾を運ぶのは、トラックに載せる専用タンクでセットで購入することになる。
コンバインは、刈り取り脱穀をして、モミをタンクに貯留する。袋にして、約7~9袋ほどでいっぱいになると、コンバインの排出用のスクリューコンベアを使い、農道に待機しているトラックのタンクに移し替える。トラックのタンクがいっぱいになると、作業場に移動して、専用の電動バネコンベアをセットし、乾燥機に流し込み、張り込む。この作業では、バネコンをセットしスイッチを入れるだけでよい。30kgもの重い袋を60袋も車に積み込み、車から乾燥機に運び、チャックを開けて、乾燥機に入れ込む作業から、解放された。