畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

鳶と烏

2008-03-22 20:26:06 | 田んぼ
3月22日 

昨日に引き続き田んぼの水止。昨日とはうって変わって、春の陽射しが暖かく、快適に作業できた。水持ちがあまりよくない田んぼだったことと、小さい田んぼだったので、40a弱、6枚を済ます。
以前にも、田畑を耕していると、野鳥が来て土の中の虫を食べることを書いた。今日は、烏と鳶がやってきた。水を入れた田んぼを耕すと、土の中のオケラ(昆虫ですが知っていますか)がびっくりして出てきて、水面を泳ぎ、岸に逃げようとする。このオケラが彼らのねらいだ。
まず、烏がやってくる。鳥の中でも頭がよく、すぐ学習することは知られている。彼らは、オケラを見つけると、田んぼの中に飛び降り、嘴でつまんで飲み込む。トラクターが1メートル位近づいても平気だ。田んぼの中をピョンピョン跳ね歩く。
しばらくすると、鳶も気が付いて降りてくる。彼らは烏より警戒心が強い。トラクターの走る田んぼの上を舞っている。降りるとしても、木の上とか、離れた畔の上。オケラの取り方も烏と違う。鋭い眼で見つけると、空中からサーと滑空して、水面を泳ぐオケラを足でつかみ、舞い上がり、木の枝か、畔に降りて口に入れる。
その姿は、まさに「かっこいい」。ほんの2、3メートルの間近で、鳶の猟を見れるのだから。
しかし、今日のように、20羽近くの鳶が、頭上を舞い、畔に並ぶ様は、少しの怖さも感じる。なにしろ、オケラを捕まえに滑空するのは、頭のすぐ上で、風圧が伝わってくるから。瞬間的に首を竦めてしまうほどだ。
一日中、楽しみながら仕事が出来た。

畔に降りた鳶


上の田んぼの畔の鳶(小さいけど)


よく見ると何羽かの鳶が
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1 コメント

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Unknown (S.K.)
2008-03-23 07:48:58
鳶は猛禽ですものね。頭のすぐ上で翼で風を切られると怖い、というのが実感できました。烏も猛禽だけど、じょうずに人間を利用(都会でも田園でも)しているんですね。
自然と人間の営みが交錯する情景を見せていただきました。
お酒を〈なるべく〉ほどほどに、〈できるだけ〉毎日お願い申します。拝見するたび、元気をちょうだいしています――感謝!
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