畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

講中

2008-03-30 17:47:07 | 暮らし
3月30日  後 

朝から、今にも降り出しそうなどんよりした空。予定どうり種蒔に出かけようと準備をしていると、ぽつぽつと小雨が落ちてくる。予報よりかなり早い。葉物の種はシーダーテープに加工してあるから、小雨でも水に濡れると溶けてしまう。あがる時間もあるだろうと畑に向かう。
小雨の中、ゴボウを蒔く。上手い具合に、降り止んでくれた時間に、ホウレン草、カブなどを蒔き終えた。不織布を被覆していると、再び雨。早々に片付け、11時過ぎには帰ってくる。
午後は、集落の講中青年会の総会。「えっ、あなたが青年?」。このときばかりは、青年と呼ばせてください。この会は集落の各戸で構成されていて、一軒から一人が代表して会員になっている。だから、何らかの都合で、休会、退会しない限りは、青年会員だ。今の会員も、二十代から七十代まで幅広い。しかも、どこの農村にも見られるように、五十代以上が半数を超える。
講中青年会はこの地域の、秋のお祭りを執り行うための組織だ。春の一番最初の行事が、集会場の草刈。夏には、お祭りのときに引き回す屋台の飾り物を点検する虫干し。初秋の、祭りの準備の行灯張。その一週間後がお祭りだ。多数の彫刻を飾りつけた屋台を引き回し、地域の氏神神社まで行く。
そんな行事を執り行うための組織の総会。古はこの地の人たちが、お伊勢参りをするために、講を組み、積み立て、何人かづつ伊勢神宮に参拝していたのだと思う。いまや、ツアー旅行の時代。安い料金で一泊二日くらいで伊勢の参拝は出来る。
だから、若い世代と熟年世代との間に、時折食い違いが起きる。
どちらがよいのかわからないが、少なくともこういう現実が今でもあることを、ちょっとは知っておいて頂きたい。
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