ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

小説 スルド

2012-11-12 17:04:57 | 小説
 東京駅で新幹線から中央線に乗り換えて、武蔵境の駅へ向かう。 「大宮で降りて、埼京線で新宿に出た方が早いらしいけどね。」 「うん、でも…」 「乗り換えが2回になるしな。」  丸の内口側の中央線ホームへの長いエスカレータに乗る。 「丸の内口のドームは、また後にしよう。」  妻は、もちろんというように、うなづく。  休日の昼間で込み合っておらず、中央線の快速は座ることができた。 「中央線乗れたってメー . . . 本文を読む