半分は闇
もののふのひとを殺める得物
明るく照らして見定めて
ひょう
と放つ
半分は狂おしく輝く
ぷっと射通す . . . 本文を読む
僕の生きている時代は
千代に八千代に
続くわけではない
巌の
さざれ石となりゆくほどの時も経過することがない
天から落ちた天女の羽衣を拾うことがあっても
ひとときの夢
うつつではあっても夢
天女は再び月の世界へ舞い戻る
あでやかにきらびやかな舞を舞い踊り
あくまでも静かに音もなく舞い踊り
あるいは冷たい悪魔の微笑を浮かべて舞い踊り
天使のやさしげな微笑を浮か . . . 本文を読む