「君主論」を読んでみたいと思っている
塩野七生にのせられて
マキャベッリはルネサンス都市国家の官僚だった
ワークハード&ビーハッピイというふうなモーレツ公務員だった
しかし出世の見込みはほとんどなかった
若くして政変にまき込まれ小さな領地に引っ込んで古典と対話し自らも古典を著した
太陽王ルイやヒットラーになるためのハウツーものではないらしい
塩野さんにのせられてマキャベッリの友だちの友だちぐらいの気持ちにはなっている
もう一度生まれ変わったマキャベッリとは対話して「わが友」と呼びかけることもできるだろうが
「君主論」も読んでいない無教養ぶりでは塩野さんの友だちにはしてもらえそうにない
詩集湾Ⅱ 第Ⅴ章何処へ… より
2015年の注;塩野七生は、『ローマ人の物語』が主著になるのだろうか。デビュー作は『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』になるのか。優雅な題名である。こういう書物は読むことが贅沢な時の過ごし方であるようなたぐいのものと言える。といいつつ、それらは読んでいなくて、老後の楽しみに取っておく、みたいなところ。
イタリアといえば、須賀敦子もいる。こちらは、ずいぶん読ませてもらった。珠玉のような上質なエッセイである。
それはさておき、この詩は、塩野氏の『わが友マキアヴェッリ』を読んで書いたものである。塩野氏は、たぶん、この本しか読んでいない。『君主論』もまだ読んでいない。
モンテーニュは、『君主論』は読んでいたようだ。
『君主論』は、『エセー』を読み終えてデカルトの『方法序説』を読んだら、その後くらいに読んでみようか。その前に、パスカル『パンセ』の再読が先かな。
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