安過ぎる食べ物、安過ぎる服、日用品、あらゆる食べ物が、巡り巡って自分たちの労働環境の悪化、年収の減少に繋がってるコトを再確認した方がいいなぁ。100円マックのツケもヒートテックのツケも結局はこちら持ちになってるコトを考えないとこの船は沈んじゃう。
荒井良二「ルフランルフラン2」プチグラパブリッシング。荒井良二「あさになったのでまどをあけますよ」偕成社。どちらも本吉図書館から借りた。こういう絵本が読める幸福っていうのはあるんだな。大人になって、コーヒー飲みながら荒井良二を読む幸福。
中沢新一「野生の科学」講談社。これも重要な本だった。今の主流の経済学は、古い数学をもとにしていると。ゲーデルか。ポメロ-の輪。20世紀の数学の成果をもとにすれば、変わる。これは、実は単純な進歩ではなく、ある意味退歩であるようだ。
中沢新一は、ぼくはもちろん大好きな思想家で、我が師のひとりであるが、なんというか、やすやすと、ひとつの階層の思想を超えて一つ上の階層の話をする。科学の話ではなくて宗教の話をしているように見えてしまう。実は、科学の話でありかつ宗教の話、かつ思想の話をしている のだが。
中沢の一つ上のクラスの話、ステージの違う話って言うところが、世の学者たちから胡散臭いとか思われてしまう原因なのだろうとは思う。でも、私は、中沢は信頼しうる思想家だと思う。「野生の科学」の最後、付録の吉本隆明の「反=反原発」の姿勢への評価は、まったくその通りだと思う。信仰告白だな。
吉本の、科学は不可避的に進歩していくとする「自然史過程」の議論への、中沢の批判。「原子核技術は失敗したモダン科学の象徴なのである。…『自然史過程』そのものではない。…科学じたいがいまある科学から別の科学へと変化をとげていく必要がある」(野生の科学468ページ)
中沢新一「ひとりの偉大な思想家を追悼するためには、その…思想を…限界づけていた時代のくびきを解いて…可能性を新しい地平に開いていくことこそ…ふさわしい敬意の表し方であろう…。こうでもしなければ、私は吉本隆明を失った悲しみを、乗り越えることができなかった」(野生の思考468ページ)
中沢新一「岡潔の数学思想…『層』や『トポス』や『圏』やそれらに関連した新しい集合や論理の考え方…そこにはこれから私たちがつくりだしていかなければならない『インターフェイス構造をもった科学』へのアイディアがいっぱいつまっている…。」(野生の科学16ページ)
中沢新一「岡潔はつねづねヨーロッパ人のつくりあげてきた数学には情緒が足りないと考えていたようです。情緒という言葉で、彼は思考のプライマルな部分に触れる、というような意味を語ろうとしていました。」(野生の思考16ページ)
因みに、映画『009 RE:CYBORG』は「アメリカの軍産複合体が…」「イスラエルが…」などと言いまくっている。002は「世界の自由と平和を守って来たのはアメリカだ!」と言い、009がそれに疑問を呈す。ここまではっきり言ってるアニメがあったか!!!
今日のQさまでの超難問が、映画の悪役になった歴史上の人物の名前を書け…歴史は得意じゃないけど映画は好きだから全問わかっちゃった。しかも1番難しいとされる10問目が、三銃士の、リシュリュー…これがわからなかったら弟子失格でしょ~(^^;;
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