有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

1396 日本聴導犬・介助犬訓練士学院第8期生(2016年2月入学)を募集中 第7期生からのメッセージ

2015-07-07 18:21:18 | 「日本聴導犬・介助犬訓練士学院」

日本聴導犬協会新聞第29号に掲載中:第7期生からのメッセージ

 (日本聴導犬・介助犬訓練士学院は、(福)日本聴導犬協会プロデュースの「聴導犬と介助犬のみの訓練士養成」学校です)

「愛犬『くま』と、2人5脚で楽しむ訓練士学院生活」

写真は、第6期生がパワーポイントで説明し、第7期生が聞きいっている様子です。(日本獣医生命科学大学での有馬の授業において)

 2015年2月に日本聴導犬・介助犬訓練士学院の入学式から3ヵ月間が経ち、やっと学院の生活に馴れてきたようです。定年まであともう少しという年齢に なるまで、犬とは全く無縁の仕事・看護師でした。元来、犬好きでしたが、母の介護を機に5年前に犬を飼い始めました。「くま」と名付けたこのわんちゃん、 私がどこで道を違えたか問題犬となってしまいました。育児ならず育犬に悩んだ末、地元のしつけ教室に通い始め、徐々に成長していく我が子(犬)をみなが ら、犬についてもっと知りたいという思いが高じて、ついには学院の第7期生として入学させていただきました。
 学院をプロデュースする日本聴導犬協会には、常に30頭ちかい訓練犬がいます。殆どが保護犬なので、犬種も気質もさまざま。こんなに多くの犬と毎日のよ うに過ごすことはこれまでなかったので、とても興味深い日々です。加えて、通常あるはずの犬だけが暮らす犬舎がなく、オフィス・ケネル(事務所が犬舎)と 言って、昼夜を問わず、スタッフの周囲に協会犬達がいます。もちろん、みんな一緒というわけにはいきませんが、相性ごとに区切られた部屋で過ごしていま す。
 学院の生活はOJT (On-the-job training)で、初期は訓練士として、施設内の衛生管理や訓練犬の健康管理。協会犬に関わる日常業務を覚えていきます。整理整頓と掃除が、非常に多 いです。座学は、今は少なく、夏休み以降にどっと増え、レポート提出で殆どの学院生がまいってしまうらしいです。犬達のケアや、エクササイズを含む基礎訓 練、聴導犬・介助犬訓練のアシストのほか、普及活動として先輩と共に他県へ出る機会も多いのです。広報活動から、イベント参加、大学や専門学校での授業や ユーザー訓練にも同行させてもらえます。第20回目を迎えたPro-Dog Schoolには、愛犬「くま」の為に受講生として参加。協会のユニークなしつけ方法で「くま」が見違えるように良くなっていきました。
 毎日が変化に富み、とても忙しい。協会にいる間は、常に訓練犬とリードでつながれて行動をします。トイレ訓練として自分のトイレ時間も活用します。これ は、ユーザーさんと行動を共にする補助犬訓練のため。聴導犬・介助犬に特化した訓練時間は1頭につき1分~15分間と、当初、私が想像していたよりもはる かに短いのですが、協会犬達は楽しくて、ゲーム感覚で訓練を習得していきます。
 入学当時、訓練士は「犬を訓練するだけ」の仕事だと思っていたのですが、現在は、訓練士はユーザーさんと補助犬がお互いにハッピーな生活を送る為の仲介役 だと感じています。これまで何組かのユーザーさんやソーシャライザーさんにお目にかかりました。協会の指導により、ソーシャライザーは愛情が一番大事で 「人との信頼関係」を築く役割と知りました。
 イベントや講義を通して出会う方の中には「補助犬」の名称も聞いた事のない方も多く、私自身も実は、入学するまで「補助犬って何?」と聞かれても答えられませんでした。
私にとって未知だった分野に挑戦している今、協会犬の訓練はもちろん、色々な方の意見や考えをお聞きし、補助犬をとりまく問題や今後の在り方等も含めて、考えていきたいと思っています。



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