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「何か、できることを」と、陸前高田にうかがったスタッフ2名が先ほど無事に帰ってきました。有馬ではなく、スタッフを派遣したことで眠れない夜でした。私が運転ができないこともあって、スタッフ2名が被災地のみなさまに何をボランティアさせていただけるかを知る目的で入らせていただきました。
先に、岩手県のご支援者のみなさまにお電話し、現地の情報をいただきました。
岩手県にもご挨拶したところ、現地の仮設の障がい支援センター様をご紹介いただきました。「手話できます」のプラカードを胸にうかがいましたが、さすがに県からの手話通訳の方の派遣ができていらっしゃるそうで、ほっとしました。情報保障なしには、聴覚障がい者の方々の安全が確保されたとはいえません。情報を得られることで、精神的な負担が多少なりとも取り除かれることでしょう。情報保障のことを、とても心配しておりました。
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支援センターの職員のみなさまが、ご親切に避難所の案内をくださいました。長野県宮田村を出たのが朝6時半。到着が6時過ぎでしたので、12時間ちかい運転で、すでに夕闇がせまっていました。翌日に避難所を回らせていただくことになりました。翌日、
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教えていただいた避難所3箇所を回りました。ある避難所では助かったワンちゃん2頭が元気におりました。被災した子は数えきれないほどでしょうが、2頭を見てほっとしました。あったかそうな毛布をしいてもらっていました。助かった子の脇に、愛犬の迷子探しが出ていて、「見つかってほしい」と祈るばかりでした。協会車には、手作りで「手話できます」「ドッグフードいかがですか?」と書かせていただきました。ADIのRepresentative(ADI:国際アシスタンスドッグ協会の代表)として、被災地の障がい者の方のお役にたちたい。できれば、犬の救済がしたいと考えておりましたが、現地での最優先は道の確保。そして、日々のライフラインの確保。被災地には人も犬もほとんど出会いませんでした。
破壊されてはても、とても静かな風景なのです。悲しいです。辛いです。怖いです。
無力感だけがありました。でも、最後に、避難所で届いた物資の整理をお手伝いさせていただきました。何かお役にたちたいと考えても、お手伝いができることがなかなか見つからず、最後に、洋服の整理をさせていただけたこと、ありがたかったです。ありがとうございます。
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次は、4月末。今度は、松本市の浅田様の炊き出しボランティさんに同行させていただきます。被災地のみなさまが集まられる時に、ドッグフードなどをお持ちできれば、お役にたてるかもしれません。「共に生きたい」「継続的なごお手伝いをさせていただきたい」と、考えております。
地元の方のみにボランティアを受け入れる地域もあるそうですが、現地でのボランティアはまだまだ必要なのです。今、私たちに何ができるのか。