↑毎月させていただいている国際コミュニケーション・アート専門学校さんでの授業に、聴導犬みかんのユーザーさんご夫婦にお出ましいただきました。補助犬の訓練士になられたい生徒さんたちに、ゴールを知っていただきたいので、講和をお願いいたしました。
ゴールって? と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。
訓練士は、いくつかにわかれます。
ペットの訓練士は、飼い主の方がその犬をコントロールできるように導きます。
自分の犬のしつけなら、自分がコントロールできればいいので、声のトーン、手の動き、足の動きなど、ほとんど好きにされればいいのです。その際の効果のほどはわかりませんが、責任は自分がとればいいのですから、好きにされてもかまいませんよね。
でも、補助犬の場合は、障害をもたれるユーザーさんのところに訓練犬は行かなければなりません。子犬の育成から、候補犬としての訓練、そして、ユーザーとの滞在訓練にいたるすべての過程で、ゴール、つまりユーザーさんとの生活を考えなければならないのです。
なので、聴導犬みかんのユーザーさんと出会っていただけることで、少しでもそれを感じ、理解していただきたいと、願っての講和でした。
お母さんは、ご自身の生活での問題点と、みかんが来てからの、どれほど安心でリラックスできるようになったかをお話いただきました。
お父さんは、お母さんが長野での2週間の滞在訓練の時に、インフルエンザにかかり、5日間しか訓練を受けられず、自宅訓練になってもうまくいかず、どうしてなんだろうと協会スタッフが考えた時に、
「あ、笑顔がないからだ」
と、わかったお話をしてくださいました。
犬は、相手の感情をおしはかる動物です。なので、お母さんが、ご自身が訓練が十分受けられなかったために、自信がなく、うまくみかんが教えてくれないのではないかと、顔が硬直し、怖い顔になっていたんです。それを、ウソでもいいから笑顔にしてくださいと、スタッフがお願いしたことで、見違えるほどの効果を出しました。
今、お二人がおっしゃるのは、みかんは世界一すばらしい聴導犬だ。みかんがいればどこにいても安心で、どんなことがあっても私たちを助けてくれる。ということです。協会としても、こんなに誉めてくださると、本当にありがたく、頭が下がります。
生徒さんたちに申し上げたのは、補助犬の訓練は訓練するためにあるのではなく、「幸せ」とか、「生活が良くなった」といった、貸与先のユーザーさんの生活をよりよく変えるためにあるということです。
訓練に興味があるだけでは、必ず、壁にぶつかります。犬に無理やり訓練をしようとすると、最後には犬たちに裏切られます。
補助犬を訓練されるならば、ユーザーさんとも、犬たちとも、心の交流ができなければならないことを知っていただきたいと願います。
(福)日本聴導犬協会とユーザーさんとは家族のような関係です。もちつもたれつの、協力しあえる、話し合える関係を築かない限り、補助犬の訓練はできないと、考えています。
ゴールって? と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。
訓練士は、いくつかにわかれます。
ペットの訓練士は、飼い主の方がその犬をコントロールできるように導きます。
自分の犬のしつけなら、自分がコントロールできればいいので、声のトーン、手の動き、足の動きなど、ほとんど好きにされればいいのです。その際の効果のほどはわかりませんが、責任は自分がとればいいのですから、好きにされてもかまいませんよね。
でも、補助犬の場合は、障害をもたれるユーザーさんのところに訓練犬は行かなければなりません。子犬の育成から、候補犬としての訓練、そして、ユーザーとの滞在訓練にいたるすべての過程で、ゴール、つまりユーザーさんとの生活を考えなければならないのです。
なので、聴導犬みかんのユーザーさんと出会っていただけることで、少しでもそれを感じ、理解していただきたいと、願っての講和でした。
お母さんは、ご自身の生活での問題点と、みかんが来てからの、どれほど安心でリラックスできるようになったかをお話いただきました。
お父さんは、お母さんが長野での2週間の滞在訓練の時に、インフルエンザにかかり、5日間しか訓練を受けられず、自宅訓練になってもうまくいかず、どうしてなんだろうと協会スタッフが考えた時に、
「あ、笑顔がないからだ」
と、わかったお話をしてくださいました。
犬は、相手の感情をおしはかる動物です。なので、お母さんが、ご自身が訓練が十分受けられなかったために、自信がなく、うまくみかんが教えてくれないのではないかと、顔が硬直し、怖い顔になっていたんです。それを、ウソでもいいから笑顔にしてくださいと、スタッフがお願いしたことで、見違えるほどの効果を出しました。
今、お二人がおっしゃるのは、みかんは世界一すばらしい聴導犬だ。みかんがいればどこにいても安心で、どんなことがあっても私たちを助けてくれる。ということです。協会としても、こんなに誉めてくださると、本当にありがたく、頭が下がります。
生徒さんたちに申し上げたのは、補助犬の訓練は訓練するためにあるのではなく、「幸せ」とか、「生活が良くなった」といった、貸与先のユーザーさんの生活をよりよく変えるためにあるということです。
訓練に興味があるだけでは、必ず、壁にぶつかります。犬に無理やり訓練をしようとすると、最後には犬たちに裏切られます。
補助犬を訓練されるならば、ユーザーさんとも、犬たちとも、心の交流ができなければならないことを知っていただきたいと願います。
(福)日本聴導犬協会とユーザーさんとは家族のような関係です。もちつもたれつの、協力しあえる、話し合える関係を築かない限り、補助犬の訓練はできないと、考えています。