土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

芬陀院、雪舟さん作庭のお庭が名高いですね。

2013年12月19日 | 京都の古寺巡り


(2013.12.15訪問)

続いて光明院から約五分ほど、本山六波羅門を左へ、南北参道日下門を左へスグのところ東福寺塔頭の一つ、
芬陀院を訪ねます。芬陀院と云うより雪舟寺のほうが通りがいいようですね。山水水墨画の名人、あの雪舟
さん作庭のお庭、雪舟庭園を訪ねる事にしましょう。 


▼参道脇の惜秋を憂れえるごとしの名残のもみじ。うしろの土塀の色との素晴らしいマッチング、実に美し
 い光景でした。




[ 芬陀院 ]
●寺号 芬陀院(ふんだいん)東福寺塔頭 通称 雪舟寺
●開山 定山祖禅(じょうざんそぜん)
●開基 関白一条内経(いちじょううちつね)
●開創 元亨(げんこう)年間(1321~24年)
●宗派 臨済宗東福寺派
●本尊 阿弥陀如来像
▲京都市東山区本町15丁目803 TEL.075-541-1761
▲拝観料 300円 御朱印300円
▲拝観時間 午前九時~午後五時
▲JR/京阪電車 東福寺下車 徒歩約12分
 市バス/京阪バス 東福寺下車 徒歩約8分 

芬陀院縁起 (芬陀院パンフレットから抄出)
創建は鎌倉後期、後醍醐天皇の元亨年間。関白一条内経が、東福寺開山聖一国師の法孫、定山祖禅和尚を開
山として創建。以来、一条家の菩提寺として今日に至る。二度にわたり堂宇を焼失するが、桃園天皇の皇后
恭礼門院より賜った御所旧殿を移築、唐門も同様。現堂宇は明治三十二年昭憲皇太后から内帑金より改築し
たものである。


▼山門。





▼境内参道。





▼大玄関と唐門。





▼方丈。各お部屋には、趣向の違う水墨襖絵が。





▼方丈仏間。ご本尊は阿弥陀如来像。





▼石川丈山の書。詩仙堂の丈山さんです。





▼方丈の障子越しの南庭、鶴亀の庭の亀島。





▼雪舟庭園、鶴亀の庭の右亀島、左鶴島。



(芬陀院パンフレットから抄出)
様式は禅院式枯山水、寛正、応仁期(1460~68年)の作庭。南庭は「鶴亀の庭」と呼ばれ水墨画家で禅僧
の雪舟(1420~1506年)の作庭。雪舟の本山来山のおり、当時の大檀徒、一条兼良の依頼により雪舟が作
庭した。向かって左の鶴島は折り鶴を、右の亀島は亀の姿を表しています。昭和十四年、重森三玲さんによ
り復元。










▼白山茶花の樹。





▼鶴亀の庭から左に目をやると、丸や角の大刈り込み。





▼東庭。昭和十四年、重森三玲さんの作庭。





▼茶席図南亭(となんてい)茶道に造詣の深かった一条恵観の三百年忌に再建された茶室。





▼図南亭の丸窓越しの東庭。





▼恵観さんの木像が安置されています。





▼図南亭露地には恵観さんゆかりの勾玉蹲と崩家形燈籠があります。





▼御朱印です。





▼東福寺参道の名残の紅葉。それなりに名残紅葉のように見えますが、実際はチリチリまばらです。




禅宗寺院の枯山水庭園、その作庭に込められた作者の奥深いロジカルな意図、理解し難い禅哲学の深遠さ、
ボクなど凡人が長時間縁に座り、眺め、瞑想し、考えるフリをしたところで、到底及ばない禅の心とは…。
なんと云っても宗教家でない限り、理屈はいらない。キレイなものはキレイ、美しいものは美しい、そう
思う心でいいのではないのか、それが凡人の結論でした。



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