
(2014.04.19訪問)
たまたまBS11で京都国宝浪漫、仁和寺を取り上げていたのと、京最後の遅咲き御室桜も終わりを迎え、訪
ねる人も少なく拝観ジックリとの思いで仁和寺を訪ねました。仁王門には落花盛んとお知らせがありました
が、桜園はほとんどが落花済み、偲びなくも御室桜の成れの果てを見て季節替わりの早さを実感。しかしそ
れにつけても世界遺産仁和寺は強し、結構な人出です。
▼中門。

[ 仁和寺 ]
●山号 大内山 (おおうちさん)
●寺号 仁和寺 (にんなじ)
●開基 光孝天皇 (こうこうてんのう)
●開山 宇多天皇 (うだてんのう)
●開創 仁和四年 (888年)
●宗派 真言宗御室派
●本尊 阿弥陀如来坐像
●世界文化遺産 古都京都の文化財として平成六年(1994年)登録
▲京都府京都市右京区御室大内335 TEL.075-461-1155
▲拝観料 境内自由 御殿500円 霊宝館500円 御朱印300円
▲拝観時間 9:00~17:00 12月?2月 9:00~16:30
▲HP http://ninnaji.jp/
▲JR京都駅より市バス26番にて御室仁和寺下車スグ。
JR京都駅より嵯峨野線(31/32/33番のりば)→JR花園駅下車、徒歩約15分。
嵐電北野線 御室仁和寺駅下車 徒歩約2分。
▼嵐電北野線の御室仁和寺駅です。う~ん古都ですなぁ。

仁和寺縁起 (仁和寺HPから抄出)
仁和二年 (886年) 第五十八代光孝天皇によって「西山御願寺」と称する一寺の建立を発願されたことに始ま
ります。光孝天皇は志半ばにして崩御、第五十九代宇多天皇が遺志を継がれ、仁和四年 (888年) に完成。寺
号も元号から仁和寺となりました。宇多天皇は寛平九年 (897年) 譲位、出家し仁和寺第一世 宇多法皇となり、
皇室出身者が代々門跡を務め、平安?鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を保ちました。応仁の乱で、仁
和寺は一山のほとんどを兵火で焼失。そんな中、本尊の阿弥陀三尊をはじめ什物、聖教などは仁和寺院家の
真光院に移され、法燈とともに伝えられていきました。 応仁の乱から約160年後の寛永十一年 (1635年) 仁
和寺第二十一世覚深法親王は、幕府三代将軍家光に仁和寺再興を申し入れ、承諾されるのです。慶長度の御
所造替とも重なり、御所から紫宸殿 (金堂) 清涼殿 (御影堂) など多くの建造物が下賜され、正保三年(1646年)
伽藍の再建完了。創建時の姿に戻ることが出来たのです。
▼寺標の大きさスゴイでしょ。

▼仁王門 (重文)。重層、五間三戸、入母屋造、本瓦葺、高さ18.7m。

▼仁王門の仁王さん、阿形金剛力士。


▼同じく吽形金剛力士。


▼こんなサインが。

▼仁王門からの境内参道。と云うより広場ですネ。

▼中門へ向かいます。

▼御室桜にあらず、珍しや御衣黄満開!

▼中門 (重文)。三間一戸、八脚門、切妻造、本瓦葺。これから行く人、帰る人結構います。

▼中門右に四天王のお一人持国天立像。

▼左に多聞天立像が睨んでいます。

▼さて名勝御室桜園です。
落花盛んどころかお花ほとんど落花、時の流れは確実に。

▼僅かに残るも時間の問題。

▼散る花あれば芽生える花あり。

▼五重塔も何処か哀れげ。

▼ミツバツツジと五重塔。これにはチョット救われた感じ。

▼五重塔 (重文)。見上げると立派な塔です。
総塔高36.18m、一辺5.91m、寛永二十一年 (1644年) 建立。
塔内部には大日如来、その周りに四方仏が安置されています。

▼五重塔扁額は梵字でアーク、胎蔵界大日如来を表しています。

▼希望の光に向かって一直線。

▼金堂 (本堂)への参道。

▼金堂 (国宝)。桁行七間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。
御所の内裏紫宸殿を寛永年間 (1624~1643年) に移築。

▼向拝を正面から。

▼前面小格子折上げ蔀戸になってます。

▼仁和寺本尊、阿弥陀三尊の中尊。阿弥陀如来坐像 (国宝)。

▼中尊左脇侍、観音菩薩立像 (国宝)。

▼右脇侍、勢至菩薩立像 (国宝)。

写真は三点とも、BS11京都国宝浪漫仁和寺からの複写です。
▼本堂外縁。

▼金堂向拝。

▼金堂。

4月26日から特別拝観で金堂と経蔵の内部拝観が出来るそうですヨ。来週からとはつゆ知らずのお粗末、
我ながら情けない。ちゃ~んと京阪の駅にパンフレット置いてました。
▼ミツバツツジと本堂。

▼経蔵 (重文)。方三間、宝形造、本瓦葺。寛永~正保年間の建立。正面に両開きの板唐戸、左右に花頭窓を
付け、禅宗様で統一されています。内部は釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩など六躯を安置。内部中央には
八面体の回転式書架 (輪蔵)を設置。

遠~い昔の娘さん六人、食べて喋って正面石段から動きません。
▼鮮やかな花頭窓。

▼鐘楼 (重文)。入母屋造、本瓦葺、上層は高欄付、木製袴腰。

▼水掛不動尊の参道。

▼扁額には大聖不動明王とあります。

▼ご本尊です。ナガ~イ柄杓でみなさん水を掛けてます。

▼鎮守社、九所明神の鳥居です。

▼参道。

▼拝殿です。

▼本殿全景 (重文)。社殿は本殿、左殿、右殿の三棟。
本殿は八幡三神。 左殿は賀茂上下、日吉、武答、稲荷。 右殿は松尾、平野、小日吉、木野嶋。合計九
座の明神を祀ります。

▼本殿中殿。八幡三神をお祀りしています。

▼中門から仁王門を。これから仁王門右横の御殿へ向かいます。

▼御朱印です。

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