塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

映画パリのアメリカ人を見て

2010-04-26 01:33:20 | 日記
 「それだけの表紙では中を見たくなる。君は綺麗だ。」

 この台詞は1951年のアカデミー賞で8部門で栄冠に輝いた傑作ミュージカル「パリのアメリカ人」の中で、主役のジーン・ケリーが相手役のレスリー・キャスロンに向けて発する言葉です。

 この物語はジーン・ケリー扮する主人公の画家志望の青年が、パリの香水店で働くリズという女性に心奪われるものの、彼にはパトロンの女性が、リズには求婚する男性がいて、互いに板ばさみになっているものの、デートの際にケリーが率直に自分の意見を、冒頭の言葉で表現するんです。

 もし今年のワールドカップ、日本が世界から賞賛されるサッカーができたなら(表紙)、内外問わず今までよりも格段にJリーグに関心が持たれると思います(中身)。
 
 少なくとも今回のワールドカップの選手の多くはJリーグから選ばれるわけですし、2011年にはアジアカップが開催されますから、グループリーグで日本と対戦する国々は偵察を派遣するでしょうし、今まで以上に欧州や南米からも取材申請やスカウトの来日があるかもしれません。

 日本に限らず国内リーグと代表チームは表裏一体の関係にあります。
 代表監督が選手を固定し、旬の選手や若手の抜擢を無視すればファンはそっぽを向きますし、逆に代表がファンの満足のいく結果を出せば、代表選手を見にスタジアムへ出かけるファンも増えるでしょうし、召集されなかった選手にも新たなやる気が生まれるはずです。

 パリのアメリカ人はラストでジーン・ケリーとレスリー・キャスロンが結ばれる、ハッピー・エンドの物語です。5月10日の23名の選手発表から、6月14日のカメルーン戦まで、僕らが考える以上のスピードで時間は過ぎてゆくでしょう。

 パリのアメリカ人同様日本も納得のいく結果が残せて、そしてJリーグに新たな楽しみが生まれたらいいですね。やはりリーグの話題が少なければ、代表の話題も盛り上がりませんから。
コメント
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