塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

バイエルン対リヨンの展望

2010-04-15 01:05:47 | 日記
 いよいよチャンピオンズ・リーグのセミ・ファイナルが来週に迫ってきました。世間の注目はその殆どがバルセロナ対インテルに向けられるでしょうが、バイエルン対リヨンの一戦も、見逃せない好ゲームになる予感があります。

 まずリヨンですがGKのロリスが好調を維持し、今季リールから移籍したブラジル人のバストスの活躍も光ります。そして何よりエースのリサンドロ・ロペスの存在が光りますね。
 このアルゼンチン代表FWは、今季同じタイミングで古巣のFCポルトからマルセイユに移籍した、同じアルゼンチン代表のルイス・ゴンザレスが故障を繰り返しているのを尻目に、移籍1年目から大車輪の活躍をしています。

 しかしフランス国内では名の通ったリヨンも、チャンピオンズ・リーグで8強以上の成績を得たのは今季が初めてです。その8強の相手も同じフランスのボルドーでしたから、国内リーグの延長という見方もできますから、完全に未知の世界となる準決勝にむけて、まずは落ち着く必要があると思います。

 一方のバイエルンは優勝した2000-01シーズン以来の4強進出です。
 ブンデスリーガ開幕直後はファン・ボメルの負傷や、ファン・ハールとルカ・トニの諍いなど、出遅れた感がありましたが、ファン・ハールがクラブを掌握し、同時にロッベンとリベリのコンディションが整いつつある今、ブンデスリーガと欧州王者の2冠に輝いても不思議ではありません。

 ワールドサッカー・ダイジェストの2010年1月21日号のコラムにもあるように、新戦力のオリッチがバイエルンを救いましたね。

 開幕前はトニとクローゼ、そして補強の目玉であったドイツ代表のマリオ。ゴメスの影に隠れてしまうと目されていましたが、前者2人の不調を尻目にオリッチはその持てるポテンシャルを最大限に発揮し続けます。

 特にアリアンツ・アレーナで行われたユナイテッドとの初戦の決勝ゴールは、オリッチが挙げたものでした。このファースト・レグの勝利があっからこそ、バイエルンは4強進出の足がかりをつかめたといっても良いでしょう。

 しかしこのクロアチア代表FWを「タダ」で手に入れたバイエルンと、タダで手放したハンブルク。このマネージメントの違いが近年の両者の成績の違いとなって現れている気がします。

 ここまで書いてきたように、両者とも攻撃陣が非常に充実していますから、この戦いは僕らが度肝を抜かれるような、点の取り合いになるかもしれません。
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