塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ロナウドの両肩ののしかかる重み

2010-04-03 00:57:04 | 日記
 僕はレアル・マドリーのファンではありませんが、時々「クリスティーアノ・ロナウドは大丈夫だろうか。」と思うときがあります。僕が心配しているのは彼の健康面ではありません。それは彼が現役引退まで背負うであろう「トレードマネー132億円」という金額の重さについてです。

 ロナウド自身が述べているように、移籍金は選手の懐には入りません。あくまでクラブ間でのやろとりになるわけですが、周囲はそうは思わないと思います。彼の言い分はまさに正論ですが、正論を吐かれても人間は突っぱねることが度々ありますからね。
 
 もし今季レアルが無冠でシーズンを終えたなら、ロナウドに対する批判派相当なものでしょうね。
 長年レアルを取材している関係者なら、たび重なる監督交代や選手獲得の失敗、そして会長選挙によってコロコロと変わるクラブ方針など、選手は現場の「ご都合主義の犠牲者」と考えてもおかしくはありません。

 でもファンの判断基準は「選手達が給料に見合った活躍をしたか。」どうかだけです。自分が生涯乗る事のない高級車に乗り、自身の契約するスポンサーからも収入が入る選手達が、ピッチで無様な姿を見せたならば、罵声のひとつでも浴びせたいと思うのも当然でしょうね。

 でも収入はともかく選手の懐には入らない、つまり勝手にクラブが選手につけた移籍金という「名札」に関しては、批判の材料にしてはならないと思うんです。
 僕としては途方も無い移籍金と、莫大な収入を両肩に背負いながらプレイするロナウドは、どうやって自分の精神を保っているのか聞いてみたいと思うときがあります。

 自分の両肩にこんな大金が乗っかっていたなら、僕に限らず普通の人間はそれだけで音をあげてしまうでしょうから。
コメント
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