塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

「慣れた?」という質問

2010-04-28 00:31:40 | 日記
 4月は別れと移動の時期ですね。僕のスーパーにも新入社員と新しいパートとアルバイトの方々を迎え、新鮮な空気が流れています。

 こんな時僕ら古株の人間は入って間もない従業員に「慣れた?」を簡単に聞きがちですが、どんな人間でも新しい環境に溶け込むことは、本当に難しいと思うので、この質問は止めた方が良いと思っています。

 例えば僕は今の職に2004年に就きましたが、不得手な点は沢山ありますし、同時にわからないことも沢山あります。ですから新入社員だろうがアルバイトだろうが、馴染んだと実感できるのは随分先のことになると思うんです。だから「慣れた?」と聞くのであれば、「調子はどうだい?」「今日も色々大変だったね。」と声をかけたほうが良さそうに感じます。

 サッカーの世界もそうですね。
 例えば日本には現役の日本代表から無名の外国人選手まで、様々なタイプの選手が在籍し、そして毎年その顔触れが変わります。

 サッカー選手も会社員も、常に自分の持てる力が発揮できるとは限りません。
 人は自分の力を発揮する際、周囲の環境と自分の置かれた立場、監督や上司、そして同僚との相性など様々な条件が加わります。
 
 僕のように何度も痛い思いを繰り返し行わなければ、自分の力を発揮できないタイプは、慣れるまでに相当な時間が必要ですし、中には新しい環境にすぐに馴染み、結果を残せる人間もいます。(例えば昨シーズンのイ・グノは、瞬く間にジュビロの核となりましたね。)

 今ナンバーの735号を読んでいましたら、レアルのロナウドのインタビューが掲載されていて、ここでも「チームメイトとの関係は?すぐに馴染めましたか?」という質問がありました。

 この号は2009年の10月頃に刊行されたため、移籍して間もないロナウドに対して「馴染めましたか?」という質問が旬だったんですね。
 移籍したサッカー選手には移籍金が、新入社員にも企業は相当なお金を費やしています。一日でも早く結果を残して欲しいから、どうしても「慣れた?」と聞きがちなのでしょうが、僕からしたら「大きなお世話です。」と返したいですね。
コメント
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