塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

日本代表の監督選び(4)

2010-04-09 16:56:57 | 日記
 ワールドカップを控えた今、コート・ジボワールは監督にスベン・エリクソンを迎え入れました。アフリカ選手権でハリルホジッチが満足の行く結果を残せなかった為ですが、ここに諸外国と日本の代表監督の捉え方の違いが浮きぼりになっています。

 僕を含む多くの日本人はこの時期の代表監督交代は、後任人事も含め「無謀」と捉えます。しかし諸外国は無謀とは捉えません。心中では無謀と考えているかもしれませんが、頭を変えない限り好成績を望めないのなら、頭を変えるしかないという「不遜」な考えで動いています。

 アフリカでは代表監督の活躍が、大統領選挙や国内政治を左右すると言われていますから、一概に彼らの政策を評価はできません。しかし日本は代表監督に関する事柄を、建設的な論議で是非を問うことが、まだまだ出来ていないと思うのです。

 ワールドカップの成績に関係なく、6月以降岡田監督が代表監督に留まることはないでしょう。ならば代表監督の人事はオシムの時のような「口が滑った」、岡田監督のときのような「適任者」がいないという消極的な代物ではなく、日本人の特性やJリーグとの兼ね合いも含めて、透明性の下で指名されなくてはいけません。

 考えても見てください。2014年のワールドカップはブラジルが開催地です。
 ブラジルには日本にルーツを持つ多くの日系の方が沢山住んでいるんです。祖国から青いジャージを纏った選手達が、溌剌としたサッカーを見せたならば、彼らは日本のことを大いに応援してくれるはずです。日本はブラジルワールドカップを逃しては、絶対にならないんです!!

 「日本人にはサッカーが出来ない」というブラジルの皆さんの偏見を取り払う為にも、2014年に向けた代表監督選びに抜かりがあってはいけません。協会にはその点をよく覚えていて欲しいものです。
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日本代表の監督選び(3)

2010-04-09 16:40:16 | 日記
 僕は最終ラインは無理に押し上げをするのでななく、2ストッパーと1リベロの形で、中央のリベロが最終ラインのカバーに入るような、臨機応変な守備で構わないと思います。
 この中央のリベロにはFC東京の森重が適任に思えますし、逆に元日本代表宮本に声をかけても良いと思います。日本にはストッパータイプのDFは数多くいますから、3バックの構成には無駄が無いと思います。

 また中盤菱形の真下、つまり最終ラインの前に立つMFはレッズの阿部のように、長短のパスで攻撃を司る選手か、もしくは同じレッズの鈴木のように守備にプライオリティを置く選手を、試合の目的に応じて使い分けたら良いと思います。
 
 どうしても勝ち点3を得るために相手守備を切し崩す必要があれば阿部のような選手を、リードを守りきりたいなら鈴木のような守備の選手を、それぞれベンチが用意したら問題ないと思います。

 ガスペリーニの3-4-3はセントラルMFは2人配置できる利点がありますから、中盤フラットな3-4-3ならばこの問題は一気に解決できます。

 また攻撃面では日本には絶対的な長身FWがいないため、両翼が単純なクロスを供給するのではなく、グラウンダーでの折り返しを軸にMFとの連携や大きなサイドチェンジなど、パスに工夫を凝らすことが必要でしょう。(例えば中央は岡崎、右翼に田中達也、左に玉田という構成はどうでしょうか?)
 
 3-4-3の布陣は海外の選手が日本人選手の特徴として認めている「組織力」と「敏捷性」を、有効活用できる布陣だと考えます。体力や上背で劣る日本が、自分達の長所を最大限に活かすことを、今僕たちは見直す時期にさしかかっている気がします。
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日本代表の監督選び(2)

2010-04-09 16:25:02 | 日記
 栗原がセルビア戦で戸惑いを隠せなかったのは、代表戦初舞台という緊張感もあったでしょうが、サイドバックの徳永と呼吸が合わなかったこともあります。

 4バックの場合サイドのケアをサイドバックに任せられますが、逆にサイドバックとの意思疎通が無ければ、ラインコントロールに支障が生じます。逆に3バックは常にサイドのケアに注意しなければなりませんが、その分約束事が減る為守備に集中できる利点もあります。

 僕は3バックでも3-5-2ではなく、中盤を菱形にした3-4-3が日本には適っていると思います。
 3-4-3の菱形がほぼ満遍なくピッチに選手を置く事ができますし、攻撃時に随時トライアングルを形成できます。パスの方向を2方向に設定する事でマークを分散できますし、ショートパスが攻撃の軸になりますから、ミスパスのリスクを最小限に留めることができるはずです。

 勿論最終ラインから両翼にロングパスを出してそこからクロスを上げることも可能ですし、トップ下の選手からスルーパスも出せます。今の日本は中央と外という攻撃の切り替えがうまくないように思えますが、3-4-3ならばその構造上中央と外、偏り無く攻撃が出来ると思うんです。

 そして左翼と右翼が相手のサイドバックを封じ込める事で、3人しかいない最終ラインの負担を軽減することもできます。今まで述べてきた理由が僕が3-4-3の菱形を推薦する理由です。

 僕が推薦するガスペリーニは同じ3-4-3でも中盤を菱形にせず、フラットな形で形成しています。この場合はショートパスではなく、ダイレクトパスやドリブルでの崩しが攻撃の糸口となるはずですが、石川や松井といった代表経験者の他に、例えばグランパスエイトの小川のように、ドリブルの切れ味が持ち味の選手が日本にもいますから、ガスペリーニの意図が浸透すれば問題ないと考えます。
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日本代表の監督選び

2010-04-09 16:12:07 | 日記
 サッカーの世界で代表監督というものは伝統的に、その国のリーグで結果を出してきたクラブの監督が候補者となります。イビチャ・オシムが過程がどうであれ代表監督に指名されたのは、彼がジェフで残した実績が評価されたわけですし、岡田武史の場合も横浜F・マリノス時代の成績が無視されたわけではないと思います。

 現在のJ1で結果を残している監督といえば
 アントラーズのオリベイラ
 グランパスエイトのストイコビッチ
 そしてガンバの西野朗
 
 これら3人の監督が挙がると思いますが、果たして伝統に則ってリーグの中から代表監督を選ぶべきか、それとも海外から監督を招くべきなのか、僕自身よくわからないのが実状です。

 僕はこの3人の中ではピクシーが最適な候補者だと思いますが、グランパスエイトとファンは彼の離脱を望まないでしょうし、西野監督が残してきた実績は無視できませんが、岡田監督の現状を見て再び日本人の登板は心情的に受け入れられないでしょう。

 そうすると残る候補者はオリベイラただ1人となりますが、J1の4連覇とアジア王者を目指すクラブを、彼が捨てるとは思えません。ですから日本サッカー協会の交渉能力には疑問が付きますが、やはり外部から監督を招聘するのが得策だと言えます。

 僕は日本には4バックよりも3バックの方があっている気がするんですね。理由は申し訳ないのですが特にありません。「ただ何となく」という心苦しいものなのですが。
 ですから僕は日本代表の監督にはセリエAジェノアの指揮官、ガスペリーニを推薦します。ヒディンクも3バックの卓越した方法論の持ち主ですが、トルコ代表監督就任が決定した今、僕の頭の中にはガスペリーニの顔が浮かんでいます。
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外国人選手の力を借りたい理由

2010-04-09 02:15:20 | 日記
 外国人選手とのテストマッチや、外国人指揮官を招いての講演を提案したのは僕なりに理由があるからなんですね。
 今の日本代表は、代表歴のある選手とそうでない選手の差がありすぎるんです。それは単なるCAP数の問題ではなく、場数の問題でもありますし試合前の準備も含めてです。

 例えばセルビア戦で岡田監督はたった45分で栗原をお役御免にしましたが、仮に彼が南アフリカで試合にでることになったなら、彼を支えるのは「日本代表1キャップ。出場時間45分」でしかないのです。

 これで彼がミスをして日本が負けたなら、彼が批判の矢面に立つわけです。
 こんなアンフェアな批判は絶対にしてはなりません。ですからワールドカップの認識が極めて高い外国籍の選手と指揮官を呼んで、心がまえやテストマッチで事前準備を行えば、選手達の意識に何かしらの変化や、気持ちに穏やかさを与えることができるのではと思ったんです。

 日本が日韓大会を除けば稼いだ勝ち点はわずかに「1」です。日本はまだまだ独り立ちしているわけではないと言えます。

 ならば「お尋ねしたい事があります。」と、諸外国に謙虚に頭を下げることができる立場にあります。
 イングランドだって母国の誇りを脇に置いて、エリクソンとカペロという外国籍の監督を雇い入れましたし、ポルトガル代表がかつてのひ弱さを払拭できたのは、スコラーリの指導の賜物でもあります。

 日本は今の立場を優位に動かして、ワールドカップまでの準備期間をすごすべきです。
 皆うまくなるために知恵を絞って、頭を下げているわけですから。
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