プーマとカメルーンの信頼関係

　前回のブログで、スポーツブランドが推進する社会貢献活動に触れましたが、これらの活動で最も困難な事は、「資金」ではなく「継続」だと思うのです。

　以前何かで読んだのですが、日本や欧州から資金援助を得ているアフリカの国々は、半ば呆れ顔だと言うんです。

　何故かと言うと
　「資金援助する国の多くは、援助をするだけですぐに立ち去ってします。ただお金を振舞うだけで、自分たちの行動を継続して行おうとはしないのだ。」

　とアフリカの方が説明していました。

　例えばプーマが手がけた
　「アフリカ大陸統一ジャージ」は

　プーマが長年自分たちの行動に責任を持ち、アフリカ諸国と手を結んで真摯なサポートを行なってきた「証」だと想うんです。

　だからこそプーマはアフリカ大陸のうち１２カ国をサポートし、高い信頼を彼らから得ているのでしょう。

　１例を挙げますと
　カメルーンは少なくとも１９９８年ワールドカップ以降、１２年の間プーマとパートナーシップを結んでいます。

　プーマはカメルーン代表をある意味
　「実験台」
　にして

　ワンピース型のジャージ、審判に反則を受けた事がわかるように、負荷がかかると破れる繊維でできたジャージなど、様々なアイディアを用いたジャージを提案してきました。

　本来ならば代表戦でこんな大胆な振る舞いはできませんし、まず代表チームが実験台になることを拒否していると思います。

　しかしカメルーンはプーマの要望に答える形で、これらのジャージに袖を通しました。

　もしかすると金銭面で多額のボーナスが支給されたのかもしれませんが、それを抜きにしても、プーマとカメルーンの信頼関係の深さが窺えます。

　信頼関係はどんな場合でも
　長い時間をかけて築き上げてゆくものだと、このエピソードは伝えています。