塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

祖母井GMの功績とマイナス点

2010-08-07 01:24:28 | 日記
 僕が考える祖母井GMが残した最大の功績は、ジェフで結果を残したことではなく、

 「ジェフで結果を出した事に満足せず、新たな挑戦場所にフランスを選んだ」
 という点に尽きると思います。

 それが例えグルノーブルという日本と縁深いクラブであったとしてもです。

 彼はかつてケルン体育大学に在籍していたそうですから、ドイツ語の知識はあったとしても、フランス語の習得と、フランスの地方都市で過ごすことも、新たな挑戦だったはずです。

 日本の地方都市(例えば僕の住む千曲市、長野市)と欧州の地方都市での暮らしぶりは大きく異なるはずですから。

 でも僕は祖母井氏の手腕全てに拍手を贈ることはできません。

 まずグルノーブルは、2010-11シーズンを2部で戦います。つまり戦力が貧弱だったわけです。

 ちなみに伊藤翔は日本の清水エスパルスに移籍しましたが、国籍問わず若手をどう育てていくかも大きな意味をもつはずです。

 また彼とオシムがジェフを離脱した以降
 羽生、山岸、巻、佐藤、水野、阿部に水本と、主力の多くが移籍をし、ファンの多くがクラブの将来に不安を覚えました。

 これは僕の推測でしかありませんが、ジェフが主軸を相次いで放出した背景には、
 
 1・ナビスコカップ2連覇で選手の給料が高騰したこと
 2・それ以前から監督、そして外国人選手(ストヤノス。マリオ・ハースなど)獲得の資金が、予定していた金額を越えていて、その帳尻併せが必要だったのではないでしょうか。

 もし僕の推測が当たっているなら、後任の唐井GMに不振の責任を押し付けるわけにはアンフェアだと思いますが、今季からは再び佐藤、茶野、そして村井とかつての主軸が復帰しているので、ファンの皆さんには心強い存在でしょうね。

 祖母井GMの足跡には、プラス、マイナスの両面があるのは事実ですが、日本でGM職を全うし海外に赴くことの難しさは、相当のものだと思います。

 日本のサッカーがさらに深みを増すには、選手だけでなく監督とコーチ、そしてGMの経験が鍵を握ります。

 2部に落ちたグルノーブルの今後を、祖母井GMがどう担ってゆくのか。期待しましょう
コメント
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