塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

プロは勝敗が全て、しかしその一方で

2011-12-08 22:57:20 | 日記
 「村田の気持ちもわかるよ。
  大先輩の谷繁、そして田村と内川も優勝を経験しているもんな。」

 熱心な横浜ファンの父が、4番の巨人移籍についてそう漏らしました。

 それを聞いた母の相槌は

 「勝てえねもの。」

 サッカー批評の第50号、30ページにおいてミカミカンタ氏が

 「(中略)直接の商品は事前にその出来を確認することのできない試合である。」
 「(中略)充分な集客さえできればスポンサーは必ずつく」

 と記しています。

 横浜ベイスターズは新スポンサー、新監督、新GMのもとで再起をはかりますが、同様
にアントラーズやレッズなど、Jのクラブも

 「新体制」

 で戦うクラブは、ミカミ氏が指摘した点を考慮しなくてはいけません。

 要は

 「クラブが強くなければ、主力はそこから逃げだしてしまう。」

 という単純な話ですが、同時に外国人枠の活用やユースからの底上げなど、クラブ強化
には目配りをする箇所が沢山あります。

 プロ野球はシーズンが開幕すれば、ほぼ毎日試合があり街頭でのアピールは難しいです
ね。

 一方サッカーは野球に比べたら随分と時間があります。

 このサッカー批評の50号には、ジュビロ、ヴィッセル、ベルマーレ、そしてサンガと
各クラブの地域貢献や強化策を述べています。

 その中で特集されていたアビスパが降格したのは皮肉ですが、現場レベルで地域貢献が
話題になるのは、Jリーグにとって良いことだと言えます。
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長野パルセイロの情報番組

2011-12-08 19:20:02 | 日記
 信越放送が毎週木曜日の18時55分から

 「週刊パルセイロ」

 という情報番組を流しています。

 僕は普段テレビを見る事が少なく、木曜日が休日になることは多くないので、随分
見逃してきたのですが、今日はおかげさまで見る事が出来ました。

 今日の内容は先日のホームで快勝した、対FC琉球戦の試合と、宇野沢選手と薩川
監督のインタビューというものでした。

 やはり質疑応答の中で

 「山雅のJ2昇格」

 が話題になりましたが、監督は

 「昇格おめでとう」

 と一定の敬意を払いながらも、サッカーの質ではウチの方が上と、その表情は晴れ晴れ
としたものでした。

 宇野沢選手も初年度から優勝争いに参加できたことに、大きな手ごたえを感じていた
様子でした。

 パルセイロは既にトライアウトの内容をホームページで告知していますし、それは
レディーズとジュニア・ユースも同様です。

 これからは別れの季節になりますが、パルセイロの選手は最後の一試合を大切に戦って
欲しいと願っています。
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サンフレッチェ、服部との契約を更新せず

2011-12-08 14:45:12 | 日記
 「生え抜き」

 という言葉は、ここ日本でも消滅しようとしています。

 今「ゴール・コム」を閲覧していると、J1、J2の移籍確定表が掲載されていまして、
サンフレッチェが左サイドバックの

 「服部公太」

 を放出要因にしたことが明らかとなりました。

 僕は以前に度々

 「故障に強い強靭な肉体」
 「安定した守備と攻撃参加」

 が印象的な服部が、代表召集に値すると書いた記億がありますが、愛着ある広島を離れ
る事は彼にとっても残念な出来事でしょうね。

 他にはヴィッセル、サガンの移籍情報が掲載されています。

 特にヴィッセルは石櫃、ボッティといった中軸を放出することを決定しました。

 2010シーズンは和田監督の指導のもと、最終節でJ1残留を勝ち取り、今シーズン
は9位という一桁の順位で追え、エース大久保も残留が決定した模様です。

 中軸を入れ替え、2012シーズンはアジア・チャンピオンズリーグの出場権を得よう
という思いがフロントには強いのかもしれません。

 サンフレッチェもムジリとトミッチの退団が決定しました。

 選手を入れ替えるのは不可欠ですが、入れ替え「しすぎる」と、選手間の意思疎通が
薄弱になり、開幕から出遅れる危険性もありますし、彼らの決断がどう影響するか、ファン
は気を揉みそうです。
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持つ者、持たない者。そのコントラストの違い

2011-12-08 14:29:41 | 日記
 簡単に言えばお金の問題でしょう。

 スモールクラブは現金収入が少ない為、選手獲得の資金を捻出するのが精一杯で、老朽化
した施設を建て直す事は

 「二の次」

 になるんですね。

 欧州リーグやチャンピオンズ・リーグは、出場しただけでボーナスが得られますが、スモール
クラブの多くはシーズン開幕前の目標を

 「一部残留」

 に設定しますしね。

 仮に欧州リーグ出場という望外の成績をおさめたとしても、会長からすれば悩みがひとつ
増えた格好になります。

 確かに出場ボーナスはありがたい。

 しかしリーグ戦とそれを掛け持ちできるだけの戦力を手にするには、より移籍市場にお金
を投資する必要がありますし、リーグ戦に疲労のしわ寄せが来て、

 「2部降格」

 のリスクを背負う形になりかねません。

 そうすると欧州リーグでの活躍が、「仇」となって帰ってくる、何とも皮肉な形になって
しまいます。

 施設が貧弱なことはプロとしては容認できかねますが、逆に言うと選手の

 「自立」

 を促す側面があります。

 日本でも全てのプロ・クラブが充実した施設を持つわけではありませんが、欧州でも南米
でも、持つ者、持たざる者のコントラストはより鮮明に浮き上がります。
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自分に抱く誇らしい気持ち(2)

2011-12-08 14:21:44 | 日記
 中村俊輔がレッジーナに移籍した2002-03シーズン、彼はその貧弱な施設に
唖然したと聞きました。

 ピッチはでこぼこ、ウエイト・トレーニングの器具も無い、そんな環境で彼は奮闘
し2005-06シーズン、セルティック・グラスゴーに完全移籍します。

 逆にセルティックでは、ドアを開け閉めするだけの人間、つまり

 「ドアマン」

 が在中していたり、美しく整備された天然芝のスタジアムなど、レッジーナとは到底
比較できない伝統と施設の重厚さに、目を見張る形になりました。

 ビッグ・クラブでは選手のわがままは許されません。

 だからこそ

 「クラブの格式に見合った発言、服装を心がけよう。」

 という選手の自己意識がそこで芽生えるのでしょう。

 僕達の世界でいえば、ファスト・ファッションではなく職人技を目の当たりにしたとき
と同じ感覚が近いでしょうね。

 普通、プロフェッショナルを名乗るならば、移籍金や欧州リーグの出場で得たボーナス
を、選手獲得資金やサラリーだけに回さず、

 「施設の整備」

 に利用するのが大切と僕ならば考えます。

 しかし、レッジーナに限らずスモールクラブは、施設の整備のお金を使う気配がありま
せん。

 逆に選手もそれは当然のことだと考えています。

 これは何故でしょうか?
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