塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

戦争がサッカーに与える影響(2)

2012-06-14 23:00:12 | 日記
 近年はその影響は感じられませんが、フランスの選手がイングランドでプレイする事
はまず考えにくかったですね。

 その門戸を開いたのがエリック・カントナであり、ダヴィド・ジノラであったと言えま
す。

 逆にイングランドからフランスに渡る選手は今も多くありませんが、リールのジョー・
コールはこのクラブでプレイできることを、心から喜んでいます。

 後はクリス・ワドルでしょうか。

 マルセイユの黄金時代を支えたこのイングランド代表は、その類稀なるドリブルの才
能で、ヴェロドロームに集まるファンをおおいに喜ばせました。

 恐らく今でもワドルの勇姿は忘れられていないでしょうし、デシャンやフェラー、ペレ
と並ぶ伝説のひとりと言えるでしょうね。

 欧州ではサッカーの他にもバスケット、バレー、そしてラグビーが集団スポーツとして
人気がありますが、これらは地域によって人気に偏りがありますね。

 例えばバスケットは東欧と南欧で人気がありますが、イングランド、アイルランドで
はそうではありません。

 逆にこれらではラグビーは群を抜く人気ですが、東欧では全く異なります。

 ですから満遍なく競技人口があるサッカーは、どうしても遺恨を晴らす格好の材料と
なってしまうのです。

 日本のスタジアムが安全なのは、僕たちのマナーもあるでしょうが、歴史の中での
軋轢が少なかったことの証拠かもしれません。
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戦争がサッカーに与える影響

2012-06-14 22:52:51 | 日記
 サッカーに限らず韓国が日本戦にあれだけの闘志を燃やすのは、やはり戦争と植民地
支配という媒体が今でも影響している為でしょう。

 日本も韓国も当事者の多くが他界してはいますが、やはり

 「遺伝子」

 や何かしらの観念が、戦争を知らない世代にも受け継がれているのでしょう。

 その仕組みは欧州にも見え隠れし、皮肉にもサッカーの代表戦に隠し味を加えています。

 今回の欧州選手権で言いますと
 
 フランス対イングランド
 ポーランド対ロシア

 がそうですね。

 フランスとイングランドは中世に1世紀にも渡り、戦争をしたことで有名です。

 日本では100年戦争と呼んでいますが、通常これだけの期間があれば統治者の顔触れ
は両国必ず変化するはずで、何かしらの講和が得られた機会はあったはずなのですが。

 そしてポーランドは今まで幾度となくロシアとドイツの

 「ご都合主義」

 に振り回され、2次大戦以後はロシアの衛星国となりました。

 ロシアたチェコ戦でファンが乱痴気騒ぎを起こして不評を買っていますが、もしかしま
すと開催国がかつての

 「支配下」

 にあった国だからという、つまらない理由なのでしょうか?

 だとすると本当にはしたない出来事と言えます。
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香川がユナイテッドへ移籍する価値

2012-06-14 00:44:19 | 日記
 香川がユナイテッドと契約すると決まった時、僕はしみじみ

 「日本にもこんな時が来たのか。」

 と思いました。

 その心情は歓喜というよりも、むしろ驚きであり意外なものでしたね。

 例えば2011年の冬、長友がチェゼーナからインテルに移籍した方が興奮しましたが、
それは僕がインテルのファンだということも影響していると思います。

 でも香川の移籍に関しては、皆が僕とおなじように、しみじみとその余韻を感じている
ようなんですね。

 それはインテルの成績が過去5年近く急上昇したのに比べ、ユナイテッドがプレミア
創設の1992年以降、常にリーグの代名詞であった点が影響していると思います。

 つまり、リバプールに変わってリーグを牛耳り、常に的確な補強を目指してきたクラブ
から、日本人選手が指名を受けた。

 しかも監督自身がドイツまで視察に訪れた。

 この2点が、ファンの感慨を呼んでいると予想します。

 中田英寿が

 「最も成功した日本人選手」

 と讃えられた頃は、日本人選手がユナイテッドでプレイするという話は完全に空想の世界
で、到底こんな日がやって来るとは思えませんでした。

 インパクトという点では長友に軍配が挙がりますし、宇佐美のようにいきなりバイエルン
という移籍例が起きたことも事実です。

 しかし香川の移籍に関しては、末代まで語られる形になるのは間違いないでしょう。
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ラツィオの在籍基盤が歪み、イタリア全体も困窮する

2012-06-14 00:33:24 | 日記
 現在のラツィオは会長のロティートの下で、クラブ独自で取り入れている

 「サラリー・キャップ」

 の中で運営を行っています。

 本田圭佑の移籍が流れたのも、2000年代前半のような資金が彼らの手許にはなく、
CSKA側が頷ける金額を支払えなかった為です。

 チリオの経営が傾き懐状況が悪くなると、セルジオ・クラニョッティは辞任し現在の
体制へと移行します。

 2000年代中期のイタリアでは

 1・パルマラットの粉飾決済による、パルマの財政基盤の瓦解
 2・フィオレンティーナの破産
 3・センシ家がローマを支えるために、資産を売却する

 など、北の3強に対抗できると見られていた4つのクラブが、次々と転落してゆきます。

 ラツィオは選手の売却を開始し、ネスタがミラン、ヴェロンがユナイテッド、ヴィエリ
がインテルと、帳尻を合わせる為の移籍劇が相次ぎました。

 ラツィオはこの時期からプーマと円滑な契約を結び続ける一方で、最も大切な

 「胸スポンサー」

 が付かない事も多く、苦労する姿が見てとれます。

 サラリー・キャップの導入も、提示できる金額に納得できなければ移籍を容認するという
スタンスを現しています。

 その一方でステファノ・マウリにも八百長の疑惑があるようで、仮に彼が有罪となれば
クラブの損なう被害が更に大きくなります。
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