塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

池上彰さんの司会を見て

2012-06-17 23:38:43 | 日記
 その明朗な解説で引っ張りだこの池上彰さん。

 僕は仮に池上さんがサッカーの指導者、特に若年層の面倒を見ていたとしても、今と
同じかそれ以上の名声を得たと思います。

 僕は学生時代「世界史」が得意分野で、特に試験勉強をしなくとも高得点を狙えました
し、極論ですが世界史だけなら6大学にも受かる可能性がありました。

 ところが僕は理系の勉強が不得手でして、特に代数や物理は授業中に先生から指されな
いよう緊張して受けていました。

 緊張の背景には僕と分野の相性もありましたが、

 1・こんなこともわからないのかと罵倒されないか
 2・参考書、教科書を読み直しても頭に入ってこない

 という側面もありました。

 池上さんの場合は、回答者が間違った答えを発しても、柔和な表情を崩さず丁寧に解説
を加えてゆきます。

 ですから人気が高いのでしょう。

 日本の若年層の指導は、指導者側が小難しい戦術指導の他に、ポジションの括り無く皆
が同じ練習をしているようです。

 また子供はやはり、親と指導者の視線を恐れて、無難なプレイに終始する傾向にあり
ます。

 ですから池上さんのように

 「大切なのは自分の意見を人前で話せるようになること
  間違ってもいいじゃないか。

  間違いは成長に不可欠だし、二の次の要素にすぎない。」

 と添えるだけで、子供たちは安心してリスクを背負う意味合いを自分で考えるようになる
気がします。
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父と子の対比に思う

2012-06-17 20:06:02 | 日記
 今日は父の日ですが、サッカーの世界でも親子鷹はしばしば見られる光景です。

 シャビ・アロンソとペリコ・アロンソ(スペイン)
 ジョルディ・クライフとヨハン・クライフ(オランダ)

 が代表的な例でしょうか。

 他にもチェーザレ・マルディーニとパオロ・マルディーニ、そして祖父と父、そして弟が
プロ選手であったウエズレィ・スナイデルの例もあります。

 僕自身の話で恐縮ですが、僕の場合はジョルディとヨハンの親子関係と大変似ています。

 僕の父はもう定年を迎えましたが大変なやり手で、僕とは全く正反対の仕事振りで評価
されてきました。

 ですから

 1・歴史に名を刻んだ父親との対比
 2・スペインとオランダ、どちらの国籍を選択するか
 3・父親と会長のヌニェスの争いに巻き込まれ、ユナイテッドに移籍した

 ジョルディの気持ちが、どことなくわかるような気がするのです。

 世代を越えた選手の比較は雑誌の目玉記事であり続けますが、この父子関係の場合は
より子供の方に負荷がかかりますね。

 それだけ「血縁」という意味合いは、しがらみとなって跳ね返ってくるのです。

 シャビ・アロンソのように、子が父の名声を既に上回る例も無くはありません。

 しかし僕たち見る側が

 「父は父、子供は子供
  生きている時代も使う用具も、戦術も分析も異なって当然。」

 と見方を変えない限り、僕はこの意味の無い比較が続くと考えます。
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疲弊するスペイン、人気集中のドイツ

2012-06-17 18:02:56 | 日記
 来る新シーズン、レアルとアトレティコはシーズン・チケットと当日券の値段設定を
どうするつもりでしょうか?

 ロベルト佃氏の著書「サッカー代理人」によると、スペインの人々もスーパーでは
安い食材を求め、ブランドショップで買い物をするのは観光客だけだそうです。

 事実マドリード周辺では、建設中のマンションが「建設中」のまま放置されており、
この不動産ビジネスが完全に行き詰まっていることを物語っています。

 ということはスペインの代名詞でもある

 「ロエベ」

 も、外国籍のお客が鍵を握っている形になります。

 これだけ経済が疲弊すれば、観客が入場券を買うことすら難しく、スタジアムに空席
が目立つことが懸念されます。

 マドリードはバルセロナと同様に観光都市であり、首都でもありますからまだ対応でき
ると思います。

 しかし同じマドリードでもヘタフェのようなスモール・クラブは厳しいでしょうし、そ
れは降格したビジャレアルも同様でしょう。

 スペインはレバンテやエルクスルのように、給料の遅配で選手とフロントが対立した
事もありますし、健全経営がおざなりにされている面があります。

 ロベルト佃氏はこの著書の中で

 「給料の遅配が無く、きめ細かいドイツに注目が集まっている。」

 と記しています。

 日本人選手が日本と同じ臭いのするブンデスリーガに集まる事は、何も珍しい現象では
無いようです。
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ギリシャが仮に欧州選手権を制覇したならば

2012-06-17 17:54:33 | 日記
 ユーロ離脱か存続か。

 今国民の審判が問われるギリシャでは、銀行預金をキプロスやイングランドに預けなおす
人間が後を絶ちません。

 例えば僕が円が不振に陥り海外で預金を守ってもらおうとしても、当てがあるわけもなく
無防備になってしまうのですが、海外に講座を持つ事はそんなに簡単な事だのでしょうか?

 逆に言えばこの切羽詰った状況が、グループリーグの最下位から決勝ト-ナメントに進出
したギリシャ代表の底力の要因かもしれません。

 2004年のポルトガル大会

 「史上最高の番狂わせ」
 「守備的サッカーでの栄冠」

 など、その戦いぶりが散々酷評されたギリシャでしたが、アテネ五輪開催と共に、国全体
を大きく盛り上げる要因となりました。

 当時レーハーゲルはドイツ出身でありながら、まさに

 「国民的英雄」

 と讃えられ、カラグーニス、ハリステアスといった主力選手たちの名声は、欧州全土に拡大
します。

 サッカーが根付いている欧州では、競技それ自体が国の源である嗜好を表現します。

 今でもプレミアでロングボールや厳しいタックルが見受けられるのも、伝統的にイングランド
が肉体のぶつかり合いを好む体質だからでしょう。

 ラグビーが盛んな点も頷けます。

 さすがにギリシャの優勝は無いでしょうが、仮に彼らが2度目の頂点にたったならば、疲弊
した国民をおおいに勇気づけるはずです。
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2012年カタールの現在

2012-06-17 16:29:09 | 日記
 2022年ワールドカップ開催国のカタール。

 彼らにはその自国開催にまで地力でワールドカップ出場という経験が求められます。

 開催国がグループリーグ敗退は無いというジンクスは消滅しましたが、もうひとつの側面
である

 「ワールドカップ開催国は、それまでに出場経験がある。」

 というジンクスが生きている為です。

 1997年の日本代表が崖っぷちから蘇ったのも、2002年大会の前にどうしても参加
が必要だったためです。

 カタールリーグの現状が今どうなのでしょうか?

 日本と韓国よりも選手の報酬が高いことは間違いないでしょうし、アル・サドがアジア
王者に輝くという素晴らしい側面があります。

 ラウルの入団もアル・サドだけでなくリーグ全体の地位向上を促す、非常に有効な要素
になるはずです。

 その一方で観客動員数、リーグ戦とカップ戦の内容など見えてこない部分も大きいです
ね。

 ヴァンフォーレのダヴィ(ウム・サラル)
 レアンドロ(アル・サド)

 などかつてJのクラブが高額で売却した選手が再び戻ってくる姿を見ますと、リーグ
自体の実力はかつて欧州から選手を呼寄せたころよりも、随分上昇しているのかもしれ
ません。

 そのリーグの存在が、カタール代表に直結しているかは未知数ですし、セバスチャンの
ような帰化選手への拠り所も、今後問われるはずです。
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