塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

好感が持てない移籍とは何か

2013-01-16 02:07:58 | 日記
 お金では温もりは買えない。

 レイモンド・チャンドラーとアーネスト・ヘミングウェイ、日本ならば向田邦子。

 彼ら3人が身近に猫を飼い、その猫を愛して止まなかったのは、愛猫はどんな出来事が降りかかっても傍から離れない
事に加え、自分に温もりを与えてくれる最高の存在だったためでしょう。

 確かに彼らの作品は世界中で親しまれ、随分報酬もあったと思います。

 お金があれば重病にかかった際でも高度な医療を受けられますし、寄付や献金などの地域社会貢献も可能です。

 その一方でお金では時間と人々の愛情を購入できないことも、また事実です。

 選手が移籍を希望するのは幾つも理由があり、現在のクラブと自分の力が反比例した時で、日本代表GK川島がリール
セの範疇に収まらない為に移籍を決断したのがそうですね。

 また指揮官やコーチとの折り合いがつかない場合もそうで、リバプールからウエストハムに移籍したアンディ・キャロ
ルがその好例でしょうか。

 この2例は周囲も理解しているためか、さほどの反発と物議は生じません。
 
 しかし報酬を求めての移籍は周囲の反発を買います。

 ルーニーのように長い期間在籍知ら選手が、「同じ」クラブに報酬の向上を求めることにファンは同意しますが、移籍
する選手が金目当てではやはり素直になれません。

 注いできた愛情が失われたと思うのですね。

 移籍と言うのは難しいもので、宿敵からの移籍やマイナーリーグへの移籍は周囲を巻き込む形になります。

 熱心なバルセロナファンでさえ忘れているかもしれませんが、ルイス・エンリケはレアルから獲得した選手ですが、彼
はバルセロナで敬意を得ることに成功しました。

 ユヴェントスからフィオレンティーナにやってきたディ・リービオもそうですね。

 つまり移籍前、移籍後問わず真摯な姿で取り組んでいることが理解できれば、ファンは感情的にならないでしょうが、実
はその点が一番難しい事柄でもあります。
コメント
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