塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

僕が思う、マラドーナの本当の凄さ

2015-06-27 00:28:04 | 日記
 マラドーナが本当に凄いと思う事は個人差があるでしょう。

 僕が思う、彼の本当の凄さは、彼を封じる、ただそれだけの為に戦術が編み出されたという点に尽きます。

 そう、ゾーン・プレスの事です。

 1994年アズーリを率いたアリゴ・サッキは炎天下におけるサッカーのむずかしさを痛感したでしょうが、ミラン時代に編み出したゾーン・プレスは、世界中に波及した、画期的な戦術でした。

 サッキは

 「神の子を封じる事ができるのは、ゾーン・プレスしかない」

 この信念をもっていたと聞きます。

 笑い話になりますが、彼の教え子、フィリッポ・ガッリは

 「ミステル、あなたの言い分はよくわかります」
 「しかし、ゾーン・プレスが効力を発揮するのは、相手がボールを保持している時で、私たちがマイボールの時は、どう振る舞うべきでしょうか?」

 と尋ねたそうです。

 相手がボールを保持する時にゾーン・プレスの真骨頂があるならば。

 それはマラドーナを複数で囲み、マイボールにつなげる事になりますね。

 ちなみにレッズを率いるペトロビッチ氏は

 「私の3-4-2-1は、サッキのゾーン・プレスをかいくぐる為に考えた代物」

 と語ります。

 今の日本にも、マラドーナとサッキの息吹を感じ取る事が出来るクラブがあるというのは、普段よほど注意しないと見えてきませんね。

 「しくじり先生」

 の中でも放映されましたが、あの5人抜きを再現したと語られる、メッシの国王杯での5人抜きを、マラドーナは厳しい形でこう告げました。

 「レオのゴールは素晴らしいが私ほどではない」
 「彼のゴールはヘタフェ戦でしかも国王杯、私は世界最高峰の舞台でイングランド相手に決めたのだから」

 と一蹴します。

 僕が思うに、これはマラドーナがメッシを諌めたのではなく、大きく報道するメディアと一般のファンを牽制するためのもの、でしょうね。

 自分が取り巻きを排除できなかった過去が降りかからないよう、マラドーナは愛するメッシの為にこう叫んだと感じます。
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