蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

浄化

2011年08月25日 16時00分40秒 | 日記
“浄化”

これは『KAGUYA』創作における一つのテーマ

昨夜、支援者のお一人Tさんとお会いし
話しながら舞台創作過程を振り返りつつ
私がテーマの主眼を

“人間が生きる意味―存在意義”

に置き、“浄化”が二番手になっていたことに気付いた。

多分…
演出していく上で、浄化はラストで充分伝わると思い
登場人物たちの存在感を引き上げるために
その方向にスィッチしたのだと思うけど
もっときちんとスィッチし
最後にもう一度“浄化”に戻るべきだった…

これは、公演終了後、以前演奏隊として参加して下さった
フルート奏者のM氏から

  この舞台のテーマは“浄化”だと思いました

と仰って下さったことで、再認識をし
更にTさんと話している中で
浄化の部分が単なる美しいシーンだけで
終わっていたということに気付かされ…

  ああ…まだまだだなぁ~

と実感。

人間が浄化する瞬間って、どんな時か。

私は

  他者に感謝の心を抱いた時
  他者に喜びを感じてもらえた時
  (キラキラしている笑顔を見た時)

スーッと心も体も軽くなり
憑き物が落ちたような感覚になる。

人間は罪を重ねながら生きる生き物だが
浄化する術も持っている…

『KAGUYA』のエンディングで全員が喜びに満ちた表情で
明るく元気に踊るのは、浄化した瞬間だから。
あの後、あの人たちはまた、罪を犯しながら生きていく…

カグヤの血の涙は、お伽噺だけど
あの「血の涙」に代わる何かを見つけることが出来れば…

そんな思いで書いた作品だった。


公演終了後、反省をしつつこれからの方向性を考えていたが
日増しに強くなるのは、携わって下さった皆さんへの感謝。
劇団員・準劇団員・一般参加の皆さん
スタッフ・演奏隊・声楽隊・ボランティアスタッフの皆さん
終演後キラキラした笑顔を見せて下さったお客様…
そして今は“雨”にも感謝している。

まさに「雨降って地固まる」です。

雨のおかげで、キャスト・スタッフの団結が更に強くなったように思うし
それがパワーとなってお客様に伝わったのではないかと…

この数日で、心の疲れは大分癒え
あとは体のメンテナンスだ。

今日は、長野市外から舞台上演の打診を頂いたし…

心も体もクリーニングして、今後を考えていこう♪