蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

テンション・スイッチ!

2015年09月19日 23時32分53秒 | 日記
今日は、劇団員が倉庫で衣装整理を行った。
参加者は、もっちゃん、ケンジ、サリア。

オープンエアの後、衣装や道具整理を
次の作品に取り掛かる前に完了しておかないと
とんでもないことになる。

とくに衣装は膨大にあるため
どこに何を保存しているか
きちんと把握していないと
次に使う時、探すのが大変だし
あると思っていた衣装が
いくら探しても見つからない…
と困った状況に陥りかねない。

整理に参加できたメンバーが少なかったので
さぞ大変だったことでしょう。
ご苦労さまでした。

私は、サンクス・ギビング・デーで上演する
キッズと青年用の台本の下準備。

18:00からキッズの稽古開始。

基礎訓練の後、外郎売の稽古。
みんな上手に読めるのでびっくり!
どうやら家で読む練習をしているらしい。

小2で外郎売をすらすら言えたら
相当凄いんじゃないかな。

その後、サンクスの題材の稽古に突入♪
キッズの時間はわずか60分。

作品の稽古をするには短すぎるけど
ひとまず10月末までは
通常稽古の時間内で進めて行く。

先週から

 今年のサンクスの演目は何にしようかな…

と考えつつ、本を読んだり
ネット検索をしたり―

 今のキッズたちが成長するきっかけになる
 作品がいいよなぁ―

で、ようやく決めました!
ある一篇の詩を元にしてエチュード仕立ての
短編劇を創作します。

しかもダンス入り♪

ダンスはキッズメンバーからの希望。
振付も自分たちで考えたいという。

いいことですね~
思考力、想像力、自立心を養うのに最適♪

アドバイスをしつつ、素敵な短編劇に
仕上げたいと思います。

準劇・研修生の稽古は、オープンエア後
ディスカッションの割合が高めだった。
振り返りは大切だし、みんなが成長するために
必要な時間でもある。

 今日はがっつり稽古をしたいなぁ…

と、サンクスで上演するショート・コメディ台本を
印刷して本読みをしようと思っていた。

基礎訓練後、まずは外郎売の稽古。

青年クラスのメンバーは、サンクスで
外郎売発表をするのが恒例になっている。
覚えるのは当然のことだが
滑舌、イントネーションも
正確さを追究していく。

けど、それだけじゃ見ているほうはツマラナイ。

で、今日は

 お客様に笑っていただくには何が必要か

というお題で少しディスカッション。

その中で“テンション”の高さが必要!
という発言があった。

 テンションが高い時ってどんな時?

という質問を投げかけ、応えてもらう。
色々な事例が出て面白かった。

 自分が欲しいと思っていたものをもらった時
 物凄く面白いと思った時
 予想外の出来事が起きた時 etc...

続いて

 その瞬間のテンションを再現してみよう

と伝えたが、なかなかみんな積極的にやろうとしない。

 なぜ出来ないのかな?

という問いかけに
 
 恥ずかしいから

という答えが返って来た。

そうなんです。

いきなりハイ・テンションになったり
おバカに見えるアクション&表情をするには
恥ずかしいという気持ちを捨て去る必要があるのだ。

恥ずかしさを取っ払うことさえ出来れば
普段の自分とは異なるぶっ飛んだパフォーマンスが
出来るようになるから不思議。

“テンション・スイッチ”とでも呼ぼうか―

自分のテンション・スイッチを獲得出来た役者は
いつでもどこでもお客様を楽しませることが出来る。

これ、パワーエンタのためにも欠かせないスイッチです。

で、外郎売―

この外郎売をお客様に楽しんでいただくためには
恥ずかしさを捨てテンション高く表現すること。

夢幻のメンバーは、地道に基礎訓練を重ねているため
みんなある程度の身体性と発声を培っている。
なので、ある程度のラインはクリアできるが
もう一つ爆発力が足りない。

もう一枚、羞恥心を脱ぎ捨てることが出来れば
隠れていたそれぞれの特色が表出して
強い個性が出て来る可能性もある。

そうすれば今まで以上に面白い舞台が出来るはず(^^)

 何をしてもいいから
 お客様を笑わせるつもりで
 外郎売をやってみよう

と投げかけ、外郎売リレーを行った。

結果は・・・

いやぁ~面白かった~
それぞれみんな違った面白さがあり
非常に楽しませてもらった。

と言っても、商品として
表に出せる状態ではないけれど・・・

ただ

これを繰り返し稽古すれば必ず進化する!

と、思えた。

これまでも似たような稽古は
時々やって来たけれど
恥ずかしさが消えさるまで
しつこく稽古したことはなかった。

基礎訓練と同様に、嫌になるくらい
継続して稽古をすることが
必要なのかもしれないと思い始めている。

私自身、飽きっぽいところがあるので
みんなも同じことを繰り返していると
腐って面白くなくなってしまうのではないか…と思い
次々色々なことをやらせて来たのだが
結果的に中途半端になっていたのかもしれない。

外郎売に時間を使い過ぎてしまい
本読みが出来なかったのが残念だが
収穫のある稽古だった。

サンクス・ギビング・デーの運営&企画について
みんなに意見を聞きながらディスカッション。

サンクスは、一年一度の夢幻感謝祭。
今年一年お世話になった皆様に
心の底から楽しんでいただきながら
団員たちとじっくり交流をしていただく場♪

さて、どんな企画になりますか…

日程は、11月22日で調整中です。
詳細は確定次第、お知らせします。

皆さん、今からご予定をあけておいてくださいね(^^)

安保法案成立―

2015年09月19日 05時31分46秒 | 日記
昨夜からずっとテレビの参議院本会議の国会中継を見ていた。
特に午前0時を回ってからはずっと―

連日、国会周辺はデモが続いている。
日本各地でもデモに参加する人が増加中。

今日は、戦後日本の大きな転換点となる日―

安保法案の反対派、賛成派からの意見を聞きながら

論点がずれている…
これでは議論になるはずがない…

お互いに自分の考えの主張でしかない。

安保法案は違憲か合憲か―

安全保障関連法案について
山口繁・元最高裁長官が下記のように述べた。

 少なくとも集団的自衛権の行使を認める立法は
 違憲だと言わざるを得ない

と。

元最高裁判官が「違憲である」と述べたとすれば
「違憲なのかもしれない」と思うのが国民感情だろう。

山口氏は、安保法案を「違憲」と考える理由について

 集団的自衛権の行使は憲法9条の下では
 許されないとする政府見解の下で
 予算編成や立法がなされ
 国民の大多数がそれを支持してきた。
 従来の解釈が憲法9条の規範として骨肉化しており
 それを変えるのなら、憲法改正し
 国民にアピールするのが正攻法だ

と。

この法案を戦争法案と呼ぶ人が増えているが
この法案は抑止力を増強し
戦争を回避するためのものだったはず。

政府がもっと論理的にわかりやすく
国民が理解できる言葉でしっかりと説明出来ていれば
こんなに大騒ぎになることはなかったかもしれない。

政府が急ぐのには何らかの理由があるのだろう。
米国との関係を第一に考えてのことであるのは
火を見るより明らからだ。

平和憲法は守らねばならないと私は思う。
違憲だと思われない法案を提示すべきなのだ。

が、野党もそれに匹敵する対案を出せていない。
反対するだけではダメなのではないか。

世界情勢を鑑みて、日本の平和を考えると共に
世界の平和と安定のために日本がやるべきこと
出来ることは何かを、国民も考える必要がある。

集団的自衛権は何故必要なのか。

集団的自衛権というものが生まれたのは
第二次世界大戦後である。

戦争は本来宣戦布告をして始めるものだったはずだが
第二次世界大戦後に起きた戦争は
宣戦布告もなく始まっている。

国民が不安になるのも当然だろう。

日本国民の命が脅かされる危機とは
具体的にどのような状態を指すのか。
色々なケースがあるだろう。
それを一つずつ丁寧に事例を上げ
説明をしてくれれば理解は深まるかもしれない。

想像しきれないから不安なのだ。
不安だから、最悪の事態を想像する―
人間が陥りがちな心理である。

デモが広がっている状況下での
衆議院本会議のでの暴力的な強行採決は
あまりにも見苦しかった―
が、決まり切った答弁だけが繰り返される国会よりは
人間的に見えて、私には血の通った国会に見えた。

先日、市議会議員選挙が行われた。

県選管がまとめた投票率は48.92%と過去最低を更新。
1975年は85.35%だったという。
40年間、10回連続の下落でついに40%台に落ち込んだ。

投票率が最も低かったのは長野市区の44.14%

長野市が最も低かった。。。

国政と市政では争点が異なる。
特に今回は、争点が明確でなく
選挙戦自体の盛り上がりに欠けていたのは事実。

だからと言って、権利である選挙に行かない市民が
増加し続けているのは大きな問題だ。

市民の政治無関心度は拍車がかかっている。
それは何故か―

自分たちの町の未来を担っているのが市会議員なのに…

安保法案の反対デモには、多くの若者の姿があった。
1960年代~1970年代の学生・労働デモのような
過激なものではないけどね。

安保法案をきっかけに政治に無関心だった市民が
興味を持てるようになったのであれば
与党の強行採決は必要悪だったのかも…

法案は可決された。
司法で争われることになるのだろうか…

日本はどうなっていくのか―

二度と戦争を起こしてはならない。
そのために何が出来るのか…

私は政治家ではなく舞台人である。

そして、一国民である。

私も一国民として何が出来るか考え続ける―

更に…
舞台人として出来ることを考え
提示していきたいと思う―