蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

ビートとアクション♪

2015年09月21日 23時59分20秒 | 日記
先日FBでハリウッドの最高の演技コーチが
来日するという情報を得た。

その名は

“イヴァナ・チャバック”女史♪

舞台人であれば、誰でも興味あり!だよね~

しかもワークショップを開くというではないか!

けど、諸々状況的に無理なんだよね…

で、アマゾンで早速購入~

イヴァナ・チャバックの演技術
 ―俳優力で勝つための12段階メソッド


まだ読破する時間が取れず、ちらちら斜め読み。。

お~?
私にとっては非常にわかりやすいワードが!!

初心者には少々難しいかもしれないが
ある程度演技を研究してきた役者なら

 なるほど~

と思える内容かも♪

演技指導する時に色々な言語表現を駆使して
役者に理解してもらおうと努力しているが
ピタッとはまる役者もいれば
理解に苦しむ役者もいる。

人によって使う言語が異なるし
育ってきた環境も経験した体験も異なる。

同じ言葉を聞いても想像するイメージが
みんな違うんだよね。

だからこの本を読んでピーンと来る人もいれば
来ない人もいるかもしれない。

翻訳のせいか不自然な表現もあったりするけど
詳しい事例が掲載されているので
言語からシチュエーションを
想像できそうな方は是非ご一読を(^^)

私がハッと思ったワードはいっぱいあるが
中でも

 ビート
 アクション

に関するレクチャーは面白かった。

私はチェンジとか変化という言葉を使っていたが
ビートというワードのほうがイメージしやすい。

ビートは、拍子・リズムであり
芝居で言えば鼓動でもある。

私は、心電図のような絵が脳に浮かんだ。

思考が変わるたびビートも変わる!


瞬時に変化することが苦手な役者が多い。
ぬる~っと変化させることは出来ても
パン!と変化させられないのだ。

それはなぜか?

脳で考えてから行動するからではないか?

日常において、考えて行動するときって
知らぬ間に感情をコントロールしてるんじゃないかな。

感情って反応なんだよね。

何かの影響を受けて瞬時に変化するのが反応。

日常的にコントロールすることに慣れ過ぎた人や
良し悪しを考えてビクビクしている人は
この瞬時の反応を押さえたり躊躇する癖がついている…

人間の五感の中で一番早く認識できるのは“視覚”

つまり―

脳で思考するよりも
絵をイメージしたほうが
瞬時の反応が可能になる。

ビートを絵でイメージすると同時に
アクションを判断し、目的に沿って
声を発し態度や行動に移す。

日常は非常に早いスピードでこれらを行っているんだよね。
ところが、演技となるとそれがなかなか…

ビートを絵的にイメージする―

どうかな?
やってみる価値、あるんじゃない?

非常に内容が濃く、一度読んだだけで
全てを理解するのは厳しそうだけど
感性にビンビン響く本ですわヽ(^o^)丿