朝8:45、小布施ハイウェイオアシスに集合。
今年は、一般参加のメンバーが少なめだが
助っ人として、大工さんの棟梁・酒井氏と
副理事長の健太郎氏が手伝いに来てくれた。
その他にも小布施で活動中の方や
キャストの関係者もお手伝いに来てくれて
本当に助かりました。
9:00、三光スタッフさんも集合し
挨拶をして、即積み下ろし開始。
暑い・・・
今日も真夏日だ。
熱中症が心配。
水分補給をするよう随時指示しながら作業にあたる。
炎天下の作業、本当にご苦労さま―
ハイウェイオアシスの野外ステージの床は
奥から前ツラにかけて斜めになっている。
雨水がステージに溜まらないための設計のようだが
地盤が柔らかいせいか
年々傾斜が強くなっているように感じる。
そのため、平台を水平に設置するのに時間がかかる。
同時に、照明イントレを組み、大スピーカーを設置
音響&照明ケーブルをはわせていく。
ボランティアスタッフさんにお手伝いいただき
テントを次々に設置し、目隠し用パネルを立てて行く。
一番心配だった吊りものの紗幕と
奈落(平台に人が出入りする穴)は
舞台監督の竹中さんの考案で見事に設置完了!
紗幕の上下も問題なさそう!
画家の君島さんがデザインし、シンヤ君と一緒に
描いてくれたホリゾント幕や柱の布も
今までにない面白さ。
幕類も三光スタッフさんの手にかかれば
あっという間に設置されていく。
ありがとうございます!
午後からは、設置が完了した平台に
パンチカーペットを取りつけていく。
かがんだ姿勢で行うカーペット貼りはしんどい作業だが
みんな黙々と作業をしてくれている。
棟梁の酒井さんは、三光さんと一緒に平台を組んでくれて
それが終わると、舞台張り出し前の杭打ちや
演奏隊ブースの設置をしてくれている。
私も炎天下で立ち続け、指示を出していたが
途中で熱中症の症状が出始めてしまった・・・
寄る年波のせいもあろうが
連日の睡眠不足と疲労が原因かと。
夜の照明合わせのために体力を温存させねばならない。
野外なので、夜しか照明合わせが出来ない。
夜空が白んでくるまで行うこともシバシバで
集中力と体力を非常に消耗する仕事である。
炎天下で作業している皆さんに申し訳ないと思いつつ
14:00頃からテントの下で、指示を出させてもらうことにした。
あと2時間程度あれば、大凡の仕込みは終わる…
と思い始めた時、突然大雨の襲撃に見舞われた!
うおーっ!
スコールだ!
すぐに合羽と長靴を着用し、雨対策を開始。
ミスったのは、レンタル用の雨合羽が
少し離れたテント内に置いてあったこと。
何せ凄いスコール、数メートル走るだけでずぶ濡れ状態。
劇団員も、車に合羽を置いたままで
取りにいくだけで、みんなずぶ濡れ。
着替えは持って来てる?
と聞くと
はいっ!
と元気な声。
私はと言うと・・・合羽を着ていたのだが
歩いているうちに、ズボンがずぶ濡れになってしまい
Tシャツの着替えはあったが
ズボンの着替えは持って来ていなかった。
時間が経つにつれ、身体が冷えて来るのがわかる。
このまま深夜を超えるのは厳しいかも・・・
何しろオアシスの夜は冷え込むんですわ。
この状態で夜通し照明合わせを行えば
風邪をひくのは自明の理。
困ったな・・・と思っていたとき、まゆりんが
私、着替えを持っていますよ。
貸しましょうか?
と申し出てくれた。
ありがとーっ!
今、私が寝込むわけにはいかない。
舞台が終わるまで体調を崩してはならない。
すぐに着替えて、みんな避難しているステージに戻る。
と、雷の音がゴロゴロとし始めた。
う…雷か…
・・・え?
ち、近づいて来る・・・
ち、近い・・・
お願い、ここには落ちないで!
と、その時!
閃光と同時に轟音が鳴り響いた!!!
落雷!
しかも直近!!
地響きのような恐ろしい音と衝撃!!!
夕方から現場入りし始めた子どもの中には
あまりの恐ろしさに泣きだす子も・・・
照明用イントレに落ちずに済んで本当に良かった。
一歩間違えば大事故である―
天を見上げ、見守ってくれているだろう人々に御礼を伝える―
いつもこうして守っていただいていることに感謝し
何としてもこの舞台を成功に導かねば・・・という思いが
更に強くなっていく。
この日、18:00集合で、子どもたちの場当たりを先に行い
19:00から通し稽古の予定だったが
大雨は少しも止む気配がない。
今、風邪をひいて本番日に体調不良で
舞台に立てなくなっては困る―
今日はまだ水曜日だ。
本番までにまだ2日間ある。
今日は無理をさせないでおこう―
という結論に至り、照明合わせに付き合ってもらえるメンバー以外は
全員解散することにした。
少しだけ夕食休憩を取り、雨が降り続く中
照明のシュート開始。
雨は照明を美しく見せてくれるんだよね。
子どもたちはすぐに帰宅したが
他のキャスト陣は、合羽を着て客席に立ち
美しい照明の変化を見学している。
不思議だったのは・・・
これだけ大量の雨にもかかわらず
客席に水たまりが出来ないこと。
一昨年だったかな。
やはり仕込みの最中に大雨に見舞われ
舞台下や客席に溜まった水が全くはけず
ボランティアスタッフさんに手伝っていただき
新聞紙やぞうきん、スポンジで
雨水の除去作業をしたのでした。
どうやら、相当土が乾いていたようで
降った雨を地面がどんどん吸い取ってくれたため
今年は、雨水除去作業をせずに済み
不幸中の幸いでした―
20:30頃、シュート終了。
暫しの休憩を挟み、照明合わせを開始。
予定では午前2時に終える予定だったが
去年より30分の長い芝居の照明Q数は
過去最大の数である。
午前3時を回っても、まだ3分の2程度…
雨に打たれたことで体力の消耗が著しく
集中力が徐々に落ちていくのが自分でもわかる。
照明合わせに付き合ってくれているキャストの体調も心配だ。
午前3時30分、限界を感じて終了。
2年前、午前5時まで頑張ったこともあったが
今年はもう限界―
ホリゾント幕と紗幕の絵が、照明に照らされると
別のイメージに変化し、大変面白い。
君島さんにお願いしたのは
照明の色によって色々なイメージに変化するデザイン
まさに想定通りの舞台美術!
明日(もう今日だが)の集合はお昼。
午前8時までは警備会社に依頼しているが
経費節約のため、朝8:00からは劇団員が
交代で警備することになっている。
来年からはもう少し経費を計上して
劇団員を休ませるようにしよう。
けど、劇団員3人は疲れを見せず、明るく取り組んでくれている。
有難い(T_T)
更に、研修生のシンヤとユウマ、元団員のマッチ・・・
特別出演のキョウコちゃん、とうこさん・・・
大勢のメンバーが舞台の成功に向けて
深夜まで作業にあたってくれている。
大勢の才能と力が結集されて作られたこの舞台
何としても成功させなければ―