こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

喪中ハガキ

2007-11-26 18:23:36 | 季節
木枯らしが吹いて、寒さが厳しくなってきた。落ち葉が風に吹かれて、ガサゴソと音を立てる。昼過ぎの暖かな日溜まりも、日が傾くと、あっという間に消え去っていく。日の暮れるのが早い。

毎日、ポツポツと届く喪中を知らせるハガキ。80歳、81歳、87歳、53歳…。亡くなった人の年齢を見ては、人が生きるということ、死んでいくということについて、改めて思いを寄せる。

まだ20代の若かった頃。自分よりもちょっとだけ年上の知り合いが、相次いで亡くなったことがあった。そのとき、死というものが身近に感じられたものだ。自分もいつか必ず死ぬと。

死んだ人は、年を取らない。いつまでも、その年齢に留まっている。生きている私は年を取る。生命は有限だ。それを享受することが、生きている者の努めなのだと思う。