この花は南天。いつの間にか庭の澄みに生えてきて、いつも間にか大きくなっていた。どこかの鳥が実を食べて、その後に、空から降ってきた糞の中の種が芽を出したものなのだろう。こうやって大きくなってきたものは、とても強い。
茨城のり子の詩集『倚りかからず』の中に、木は黙ってそこにいるけれど、鳥に実を食べられたり、種が飛んだりして、動いていくという詩があったのを思い出す。そう言えば、映画『折り梅』の中で、原田美枝子がその詩を読んでいたなあ。
じっとそこにいる木が、他のものを介して動いていく。人生というものは、そういうものなのかもしれないと、ふと思ったりする。
茨城のり子の詩集『倚りかからず』の中に、木は黙ってそこにいるけれど、鳥に実を食べられたり、種が飛んだりして、動いていくという詩があったのを思い出す。そう言えば、映画『折り梅』の中で、原田美枝子がその詩を読んでいたなあ。
じっとそこにいる木が、他のものを介して動いていく。人生というものは、そういうものなのかもしれないと、ふと思ったりする。
