ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

サバイバル日本料理(1)鮭茶漬け

2008-03-07 03:21:51 | スグレモノ・ヘンテコモノ
日本料理にプチ飢えている筆者が発見・考案した、ロシアの食材で作る日本料理コーナーです。不定期に更新。

ムルマンスクで入手できる純日本・準日本食材は以下のとおり。
 ・醤油(まがい物が多いが、キッコーマンがここで唯一の本物の味)
 ・海苔(韓国海苔が多いが、稀に味付けされてない海苔もあり)
 ・ワサビ(韓国製。説明書きが面白い)
 ・蕎麦・ウドン(韓国・中国製)
 ・湯葉・春雨・米麺(中国製)
 ・甘酢生姜(寿司ブームの影響です)
 ・ごま油
 ・白米(日本のものと比べたら結構劣りますが、無いよりまし)
味噌が無いのは残念ですが、結構取り揃っているのです。

ところで、食料店に行くと必ず売っているアンチョウス(Анчоус、写真右上)という魚。酒の肴として売られている加工品です。

小指第2関節までくらいの大きさ。塩漬け&燻製&日干しにしてあるため、表面に白い粉が吹いています。コレは別に毒でも黴でもありません。旨み成分です。

辞書を引いてみると「かたくちいわし」という表示が。ということは、日本の煮干と同種です。これを使うと「いりこだし」ができるかも。そこで考えた料理が、鮭茶漬け(写真)。日本のいりこだしと変わらない味に仕上がります。

~ロシアの食材で作る鮭茶漬け(2人分)~
【材料】
 水      500cc
 アンチョウス 4~5本(好みに応じて)
 醤油     小さじ2
 残りご飯   茶碗2杯分
 薄切り生塩鮭 4枚
 ワサビ    適宜

【作り方】
 ①鍋に水とアンチョウスを入れ、中火くらいで沸騰するまで煮る。
 ②①に醤油を入れ更に2~3分煮る。
 ③残りご飯を湯で洗ってヌメリをとり、大き目の茶碗によそう。
 ④薄切り生塩鮭をフライパンで炙る程度に火を通す。③の上に乗せる。
 ⑤④の上から②を静かにかける。
 ⑥鮭の上に、好みに応じてワサビを乗せる。

【注意】
 ・正しい方法でだし汁を作りたい方は、鍋に水とアンチョウスを入れて、
  冷蔵庫の中で一晩休ませた後、火にかけてください。
 ・薄切り生塩鮭は、ロシアでも前菜に登場するくらいポピュラーな食材。
  日本のタラコ同様、炙るとかなり塩気を強く感じるので、だし汁や醤油
  の量は調節して下さい。
 ・醤油の量は、アンチョウスのだし汁を味見してから調節してください。
 ・海苔を振りかけてもOK。

・・・・・・ほこほこしてうまいど。