在宅介護も約16年と長いのですが、
12年前に玄関、風呂、トイレに手すりをつけたり、
トイレを使いやすく改修したりして、岡山市からも助成金が出ました。
当時、岡山市の方が「要介護者が増えてきて、介護のための助成金申請がどんどん増えてますから、
予算がなくなったら、申請もできなくなります。
今のうちに早めに申請してください。」と言われました。
確かに、当時より何年も前の
知人のご両親の車椅子生活のために
畳をフロアに改修する費用の百万ほどは全額出たと聞いていましたが、
両親の時は同じ改修を調べたら80万になっていました。
今はどうなっているでしょうか?かなり減額されていると思います。
両親のための手すりは、今は私の役に立っています。
ありがたく思います。
還暦ったら、もう昔なら既に姥捨山に行かねばならない年齢ですから、
私の場合は、長生きして、
1日でも長く絵を描くのを目標にしていて、
山下りんさんみたいに、毎日1合の酒を楽しみに絵を描こうと決めています。
そのためには、ストレスのない絵描きの体制、環境を作っています。
その2つを紹介しますね。
まずは、ブラシグリップ、
ブラシとは絵筆ですが、
細筆の場合、力が入ると親指のつけ根とか、人差し指の先とかに負担がかかり、長時間描くと疲れてきます。
これを続けていて、箸を持てなくなった画家を知っています。
結局、細くなければ、指に負担がかからないので、
細筆には、鉛筆用のシリコングリップをはめて描いています。
細すぎてブカブカになりますが、シリコンなので、下にはずり落ちないです。
自分の加減のいいところにグリップを止めて描いてください。
指の力のない人も描きやすくなりますよ。
クツワの鉛筆用グリップは子ども用のかわいい、匂いのするものとか、
大人用のモノトーンとか、様々なデザインが発売されています。
4個で400円くらいからです。
クツワの鉛筆まわりのシリーズが私は大好きです。
ブドウや桃の香りがします。
ブカブカが苦手なら、筆に練りゴムを巻きつける、
グリップと筆の隙間に練りゴムを入れる、などの方法もあります。
写真のグリップより太い介護用のスプーンのグリップも使えるのではと思います。
もうひとつは、ハンドパレットです。
細かな描写をする時に、
パレットを左手で持ち、画面に近づくのですが
パレットを持ち続ける左手が、だるくなります。
サムホールがあるパレットも重かったら、親指や手はだるいですし、ストレスになります。
ですので、手の甲にマジックテープでつけられるパレットを作ります。
ネイリストの方々は指にパレットをつけていたりして、
さすが女性の世界で様々な、しかもかわいらしいアイデア製品があり、私は参考にしています。
ネイル用のハンドパレットもあるのですが、結構高価ですし、
これは作りましょうとなりました。
材料は前にも書きました、使い捨てパレット、百均でも販売しています。
私はターレンスのを使いました。
密林店でも販売しています。
そのパレットを自分の作りたいサイズに切ります。
私は6穴でカットしました。
あとは、ダイソーで買ったマジックテープつきのベルト、べんりベルトという名前で販売されてます。
いちばん小さなサイズです。
太めのゴムでもいいですね。
切ったパレットを貼り付ける薄めのダンボール、しっかりした紙ならなんでもいいです。
リサイクルで充分。
セロテープ、瞬間接着剤を使いました。
ダンボールをパレットの幅くらい、パレットを貼り付けられるサイズに切ります。
そして、セロテープで輪に止めます。その輪にベルトを通すんです。
輪にしたダンボールに瞬間接着剤でパレットを貼り付けて完成です。
手のまわりにぐるっとベルトを回して、マジックテープで止めたら、
ハンドパレットの出来上がり🎨🎨
左手の使いにくい方や力の弱い方は、絵を描く助けになると思いますよ。
絵筆とパレットの距離が近いことが、絵を描く手や眼の疲れが出ません。
絵具を眼の近くに持ってくることも、はっきりと色の認識ができます。
混色やハッチングはなおさらです。
還暦オババの知恵、ご活用ください。