比企の丘

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NHK大河ドラマ「晴天を衝け」を見ながら・・・文春新書「渋沢家三代」を読む

2021-03-19 | 本・テレビ、ドラマ・映画・スポーツ
NHK大河ドラマ「晴天を衝け」・・・視聴率が好調のようですね。
わたしも最初は録画でちょこっと見てましたが・・・いまはオンタイムで見ています。このドラマを見るならば、この本を読んでおくと、いっそう面白くなる・・・? ★むかし読んだ本の紹介です。

佐野真一著渋沢家三代(文春新書 1998年刊)

偉人伝ではありません。栄一の生い立ち、勤王思想かぶれの青年期、徳川一橋家徳川慶喜の幕臣として仕官、慶喜の弟昭武の随員としてパリ万博に、明治維新後に帰国、、請われて新政府の大蔵省に任官、辞任、わが国初の株券を一般公開しての合本資本(株式会社)の第一銀行創立・・・
尾高新五郎(淳忠)への師事、渋沢喜作(彰義隊、振武隊、飯能戦争、函館五稜郭戦争、実業界へ)渋沢長七郎(狂死)、渋沢平九郎(飯能戦争で自決)らとの関わり、尾高新五郎の妹お千代との結婚・死別、再婚・・・近代日本に資本主義経済を産み落とし根付かせた数々・・・
妻妾同居・・・正妻・権妻・・嫡子・庶子、合わせて数10人・・・雄気堂々の生きざま。今なら週刊○春なんかに書かれて大騒ぎになるでしょうね・・・NHKさんはドラマでどう扱うでしょうか。
嫡男篤二は栄一の偉大さに耐えられず遊蕩三昧、廃嫡。
嫡孫渋沢敬三は第一銀行副頭取、戦時下の日銀総裁に就任、軍事国債の乱発、終戦直後の大蔵大臣に、預金封鎖、新円切り替え、自らの渋沢財閥も含めて財閥解体を行い退任。渋沢財閥は「財なき財閥」といわれ財閥に値しないような財産であったが敬三は軍事国債の乱発の責任をとるかの如く5000坪の家屋敷を物納してニコヤカに没落していきます。

新書ですから300㌻に満たない中で・・・急ぎ足ですが武州深谷の在郷血洗島の百姓出身の渋沢栄一の魅力をあますことなく語っています。
NHKドラマ「晴天を衝け」が倍面白くなる?・・・本です・・・

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