比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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クラシックカメラを見る・・・オリンパスペンF

2010-06-13 | 骨董・民具・ヴィンテージ
某日、近くの旧友の家を訪ねました。
旧友は若いときからカメラの親しんでいますから、クラシックのカメラを持っています。
それを見せてもらってウンチクを語るのが楽しみで訪問したようなものです。

OLYMPUS-PEN-F F1.8 38mm・・・1963年(昭和38年)発売、世界初のハーフサイズ一眼レフ。ハーフサイズシステムとは通常のフィルムの半分サイズ(縦24mm×横18mm)で撮影するシステム・・・つまり36枚入りフィルムなら72枚撮れるわけです(セコイ!)。初出のFは露出をオプションの外付け露出計と連動させています。バージョンアップのFT(1966年)はセルフタイマー、露出計が内臓です。アクセサリーシューはオプション。


交換レンズをはずしたところ。横開閉ミラー。

Canon FTb F1.4 50mm・・・1971年(昭和46年)発売。


一眼レフカメラの歴史は長いが、日本ではじめて商品化されたのが1954年アサヒフレックス、1957年アサヒペンタックス、1958年ズノーペンタフレックス、1959年ニコンF 、1959年キャノンフレックス 、そのごの日本のカメラ業界の技術の発展はスゴイ。西ドイツのカメラ業界を駆逐してしまった。報道カメラの世界からスピグラなどを追放して一眼レフ一色にしてしまった。

上の写真のカメラたちはいずれも惚れ惚れするような素晴らしい逸品です・・・・
が、もはや一眼デジの時代、フィルムカメラの時代ではない(それをいうとフィルム一筋の人に怒られるが)。そしてまた近い将来、一眼デジにかわるカメラが出現するであろう(それをいうと一眼デジ一筋の人に怒られるが)。ちなみにこれらの撮影はコンパクトデジカメです。

発売当時のお値段はCanon FTbが57000円・・・中堅サラリーマンの給料1月分ぐらいだったかな?

カメラマニアの中では有名らしくオークションにもでています。でもカメラというものは工業製品ですから量産していて、まだ目の玉が飛び出るような値段ではない。
「日本の匠の結晶だ・・・大事にしてやってください・・・しまっておかないで飾り棚に飾ってやったらどうだろう」・・・友人は機械設計の技術屋・・・こういう言葉に弱い。


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