身は萎え、心は塞ぎ、PCを開いても、
何を、どう書けばよいのか思いも浮かばず、
結局1字も打つことなく、PCを閉じてしまう。
朝5時半、目覚めると家中の戸、窓を開け放った。
たちまち、室内を早朝のひんやりとした風が駆け抜ける。
萎えた身を爽やかにくるくると包み込み、
精気を与え、そのまま外へ走り去る。
誘われるように、追いかけるように、いつもの川沿いに向かった。
ここを歩いたのは、もう10日以上前のことになる。
お久しぶり。
川面を滑ってくる朝の風が、こちらへ向かってきて、
川の冷たさも一緒にこの身に振りかける。
遠く、山の端からのぞき始めた朝日が眩しい。
川面を見れば、鳥たちがゆったりとくつろいでいる。
いつもながらの、おだやかな川の風景だ。
ただ、ただ、癒されながら36分間歩いた。
そして、PCを開き、「身は萎え、心は塞ぎ……」と書き始める。