狭い道。前から車が来る。
ガードレールに身を寄せ、立ち止まり行き過ぎるのを待つ。
そのまま歩き続けると、車の前によろけ出そう。
そんな恐怖にすくむ。
わずか30段ほどの石段。
上り切れば、息は激しく
脚は石段の石をくくりつけたように重い。
これが80歳の現実。
それでも歩き続ける。
路上にくすぶる吸い殻。
車からのポイ捨てのようだ。
踏み消す。
だが、拾ってどこかに始末する。
そこまでの思いにはならず、
自らを嘲りながら通り過ぎる。
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共、友はスマホから聞こえる歌。
合わせ、口ずさみながら歩調を整える。
今、玉置浩二が「行かないで」と言っている。
もうしばらく、逝く気はない。
頭上に爛漫の桜。
路上一面に散らばる花びら。
空は一面の青。
散り急がないで……。
今日も6000歩、4.7キロ歩けた。
体調いかがですか?
また入院されたのかと心配していました。
記事を読んで、3日前まで2人で一緒に旅行した自分の79歳の父の姿が思い浮かびました。
私は父の歩調があまりにゆっくりだったので、びっくりすると同時に心から思いやれなかった自分に今後悔しています。
記事を読んでハッとしました。
どうかどうかお体を大切にしてください。
毎回興味深く記事を読ませて頂いています。また、次の記事も楽しみにしています😄