大塚直之先生、お久しぶりです。
でも、こうやって思い切り声を出して
歌うのって楽しいですね。
年甲斐もなく、うきうき、ドキドキしますよ。

ソウルミュージックの大塚直之先生です
コロナのせいで、昨年3月から自粛していた
ミュージックスクール通いを再開した。
高齢とあれば仕方のないことであったが、
「書くこと」「歌うこと」を心の支え、
楽しみとしてきただけに、
片腕をもぎ取られたような思いで、再開できる日を待っていた。
それが、2回目のワクチン接種も済ませ、
抗体ができるとされる日数も過ぎた。
ならばと、意を決し大塚先生に再開したい旨を伝え、
まさに足取りも軽く先生が経営する
「ソウルミュージック」へと向かったのだった。
1時間のレッスンは、まず声出しから。
だが、思っていた通りだ。
何せ、こうやって大きな声を出すのは昨年3月以来のこと、
満足に出るはずがない。
おまけに80近い爺さん、
さらに加えれば生来のかすれ声である。
情けなくはあったが、これは織り込み済み。
続けているうちに少しずつだが、出るようになってきた。
「じゃ歌ってみますか」と先生に促され、
以前歌っていた歌詞カードから、
3、4曲引っ張り出してみた。
先生のギター1本のアコースティックだ。
浜田省吾の「傷心」、さだまさしの「無縁坂」、
松山千春の「時のいたずら」はさすがにキーを下げてもらった。
さらに先生が「洋楽はどうです?」と言われるので、
「それでは」とパラパラとめくったのが
「Sound of Silence」だった。
これは先生とハモることになり、気に入っている曲だ。
久し振りゆえ、少々心配だったが、大きくミスすることなく、
歌い切れた。満足、満足。
ゆるゆると、
それでも心弾ませながら生きていくことにしよう。