小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

白タク反対の鉢巻きとウーバーに思う:

2016年03月11日 | 社会戯評

白タク反対の鉢巻きとウーバーに思う:

一体全体、タクシー業界の何人が、タクシー・ドライバーという職種自体が、近い将来、消え失せてしまうかも知れない可能性が高いと予想されていることを、どれ程、危機意識を有して、自覚しているのであろうか?昔、ゴルフ場で、やはり、キャディーさんがいないとゴルフにならないよねぇなどとのたまっていたのに、今や、電動カートや、自動GPS機能で、コントロールされたゴルフ・カートに、ピンまでの距離や高低差までも、更には、グリーンのアンジュレーションまでも、教えて貰いながらプーするのが、当たり前になってしまった昨今である。況んや、過疎地でのタクシーをやではなかろうか?何を今更、白タクであろうか?そもそも、そんな白ナンバーのタクシーという言葉すら、最近の若い人は、知らないのではないだろうか?乗客の安全性とか、事故の補償とかの問題が、解決されなければならないのは、至極当然のことながら、何を今更、『ライド・シェアー』に、白タク反対などという鉢巻きとスローガンで、反対して、何になるのであろうか?全く、頭の中で、農協に頼り切ってひたすら、米の自由化・輸入化、絶対反対などと、あの臭いタイ米の事件も、とうの昔に、忘れ去ってしまいながら、TPPにも、断固・絶対反対などと、声高に、ひたすら、反対と唱えている類いとちっとも、その精神構造が変わらないようである。バブルの頃には、タクシーを呼ぶコール・センターも、話し中ばかりで、結局、電話が繋がるまで、もう一軒、上司と梯子をする羽目になったことをなつかしく、想い起こされる。もうあんな時代錯誤の時代は、きっと、訪れることはなかろう。地方都市から、今や、公共交通の脚が、消え去ろうとしているときに、ディマンド・タクシーの前に、乗り合いタクシーのサービスを提供するとかいうので、登録にわざわざ、出向いていったら、何と、登録家族だけの利用で、友人や親戚の利用は出来ないという、何とも、可笑しな驚くべき制度である。間違いなく、Airbnb やUber ウーバー、Lyftリフト、などのこれまでの法制度の隙間を突いてくるような新しい業態が、どんどん台頭してくるであろうし、On demand 配車型やCost Share 型や、Rideshare型などの様々なシーンとニーズの形態に応じた新手のサービスが、間違いなく、台頭をしてくるであろう。タクシー経営者と運転手とが、珍しく、一緒になって、労使双方とも、反対するという相互の利害が一致するさまなのであろうか?もっとも、その場には、ちっとも、『利用者の顔』が見えないのが、摩訶不思議である。今日も、駅前の日帰り温泉施設の帰りには、15-30分に1本のローカル線の電車の客を待ち受けるタクシーが、数台、所在なげに、とまっているというこのエネルギー・人的ロスと時間の無駄はどうなるのであろうか?