Snow Money Park で考える:
何でも、外国人観光客に、長野県でも人気が一番である『地獄谷野猿公苑』を見たいというAirbnbで宿泊している外国人がいるので、ご相伴ではないが、こんな機会でもないと、Snow Monkeyを見ることはないであろうと、その人気を自分の眼で確かめに、一緒に、車で、行くことにした。高速道路でいえば、長野の先の信州中野ICを降りて、渋温泉経由で、ショートカットしようかと思えば、冬季期間は、通行止めで、結局、上林温泉経由で、駐車場に、車を止めて、そこから、杉の木の生い茂る1.6キロばかりの遊歩道を、結局、30分以上徒歩で、ぬかるんだ泥道を登ることになった。最後の硫黄の臭いがかすかに感じる渓谷の上流には、急峻な石の階段があり、ここを登り切ると、切符売り場で、その先に、野生の猿が入ると謂われている湯治場(?)が、見られるという。成る程、実際に来てみると、とんでもないところである。こんな硫黄の臭いの立ちこめる急峻な渓谷に、野生の猿が食べるような食料はなく、こえでは、かつて、里に下りてきて、害獣になってしまうのが、関の山であろうか?これを見事に、逆手にとって、住民が餌をやりながら、猿の集団を囲い込みに成功する、ここまでは、考えられないことではない。しかしながら、そこから、どのように、観光資源としたのであろうか?アクセツ用の遊歩道と、webカメラによる生中継とか、ICTを駆使した情報の発信やSNSを活用したことなど、ハードとソフトの両面から、プロモーションを施したことが、一挙に、世界を相手に、観光資源として、こんな山の中を、一大世界的な観光地に仕立て上げたのであろうか?日本人でも、恐らく、地元の人などは、多分、ほとんど、対象にはならず、というのも、80%以上が、外国人観光客で、せいぜいが、20%程度で、それも、長野県以外からの所謂県外のナンバーが多いように見受けられた。駐車場の傍には、ちゃっかりと、外国人観光客をターゲットにした、寿司ロールとラーメンを販売するカフェが、オープンしている。しかも、外のメニュー案内は、写真入りの英語で、書かれていた。もうこうなると、ブーメラン効果ではないが、ガイジンに弱い日本人には、ガイジンがよいというのだから、きっと、面白いのはないだろうかと、思って、訪問することになるのかも知れない。まさに、私の場合は、このパターンに該当しようか?パンフレットも、英語語・中国語・タイ語とバラエティーに富んでいて、面白いものである。ここには、まさに、歴史旧跡とは全く異なる、人工的な観光地の海外への売り込みの仕方のノウハウが、隠されているようでいて、実に面白いが、果たして、本当に、これで、カネが、巡り廻って、雇用創出にも、役立っているのであろうか?後、10年もすれば、きっと、泥道も、アスファルト化されて、バリア・フリーに改善されるのであろうか?