【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

暖冬の雪

2020-03-12 07:13:48 | Weblog

 今年は暖冬で、私の住む地方ではいつもよりはるかに雪が少なくて楽に過ごすことができました。雪国の人からは「少ないとは言ってもやっぱり積もったよ」なのかもしれませんが、それでも雪かきで転落して死亡する人はいつもよりは少なかったのではないかな。

【ただいま読書中】『夏井いつきの「雪」の歳時記』夏井いつき 著、 世界文化社、2017年、1300円(税別)

 テレビ番組「プレバト!」の俳句コーナーで「口の悪いおばさん」を演じている著者の本です。私は一度この人の「句会ライブ」に(妻と妻のママ友たちと)参加したことがありますが、その俳句の指導法の確かさに驚きました。本当に数分で「俳句」それも「プレバト!」では「才能なし」ではなくて「凡人」に認定されるレベルのものが作句できるのです。そしてそこに「オリジナリティー」が加味できたらすぐに「才能あり」に、とこちらのやる気をぐんぐん煽ってくれましたっけ。
 で、本書は「歳時記」とタイトルにありますが、冬の季語である「雪」の様々な写真と俳句の秀句が散りばめられた本です。これだけの「写真」と「句」をセレクトするのは、大変な手間だっただろう、と私には感じられます。
 しかし「雪」を「冬という季節の代表として愛でる」日本人の態度は、極めて文化的ですね。こういった繊細な態度は未来に大切に伝えていきたいものです。